大腸は消化管の中で肛門に一番近い臓器で、長さは1・5~2m。お腹をぐるっと大きく取り囲むように筒状の形をしていて、盲腸から、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸、肛門へとつながります。中でもがんができやすい部位は直腸とS状結腸です。
右側結腸がん(盲腸や上行結腸)は内腔が広くて便が液状のため自覚症状が出にくいのが特徴。軽度の腹痛や下痢、貧血で発見されることがあります。
左側結腸がん(下行結腸やS状結腸)は内腔が狭く、排便時に腹痛を伴い血便が認められることも。
直腸がんは排便時の不快感、粘血便、便が細いなど早くから症状が現れる傾向があります。