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朝起きると子どもの目やにがいっぱい…何科を受診すべき?

Q.朝起きると、目やにがいっぱいたまっています。何科を受診すべき?(2才男の子のママ)

A.実は原因のほとんどは鼻づまり。充血やかゆみがあればかかりつけ医に。

取材協力:やまもとこどもの診療所(福岡県福岡市南区) 山本 剛院長

そもそも目やにとは?​

目やには眼脂(がんし)と呼ばれ、皮膚の垢のような生理的な分泌物です。目のほこりなどは通常、瞬きをすることで、涙とともに外に排出されます。


涙は目頭から鼻に抜ける管、鼻涙管(びるいかん)を通過して、鼻の奥に洗い流されます。しかし鼻涙管にうまく流れないと、目頭や目尻に目やにがたまります。


睡眠中は瞬きをしないため、こうした作用がうまくできず、起床時に目やにが付着することもありますが、これは自然なことです。

そもそも目やにとは?​

少量の目やにであれば心配はいりませんが、目の充血やかゆみが強い場合は結膜炎を起こしている可能性があります。


結膜炎は、まぶたと眼球の間にある膜が炎症を起こした状態。


例えばアデノウイルスを原因とするウイルス性のものは流行目(はやりめ)と言われています。目の充血や目やにで気づく場合も多く、とても感染力が強いのが特徴。


子どもはどうしても局所を触ってしまいがちですが、目をこすらない、手をよく洗う、感染者が使用したタオルは共有しない、といったことが重要です。


また、花粉やほこりなどが目の表面に付着することで起きるアレルギー性結膜炎や、まつげやゴミなどの異物が入ることでも目やにが増えることがあります。

原因のほとんどは鼻づまり

目やにが多く出る時や、充血やかゆみがある時に何科を受診すればいいか迷うかもしれませんが、小児科でも眼科でも構いません。


判断に困るときは、まずはかかりつけの小児科に相談しましょう。


実は子どもの目やにの原因のほとんどは鼻づまり。子どもは風邪を引くことが多く、鼻涙管が詰まって目やにもたまりやすくなります。


応急的な対処法として、目頭をマッサージすることで、自然に鼻の通りがよくなることも。目やにが出た時は、清潔なティッシュやガーゼで拭き取りましょう。


いつもと状況が違うようであれば受診してください。

取材・文/佐野恵子

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