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黄砂に付着して飛来 PM2.5って、今でも気にするべき?

Q.一時期話題になっていたPM2.5って、今でも気にするべきですか?(5才男の子ママ)

A.あまり神経質になる必要はありませんが、体調に応じた行動を。

取材協力:せき小児科・アレルギー科クリニック(福岡県福岡市城南区) 関真人先生

PM2.5とは?​

「PM」とは、工場や自動車、船舶、航空機から排出されたばい煙や粉じんなど、大気汚染の原因となる粒子状の物質のことで、直径2.5㎛(※)以下をまとめてPM2.5と呼びます。


髪の毛の直径が約70㎛なので、非常に小さい粒子ということが分かります。


国内ではばい煙排出規制やディーゼル規制により、年間の平均的な濃度は減少しています。


しかし、中国の深刻な大気汚染によって、日本でもPM2.5の濃度が上昇しており健康に影響が出るのではと心配されています。


季節によって濃度は異なりますが、3~5月は偏西風にのって黄砂に付着したPM2.5が飛来し、上昇する傾向にあります。

※1㎛(マイクロメートル)=1000分の1ミリ

健康への影響にも個人差が​

環境省ではPM2.5濃度が1日平均70μg/㎥を超えると予測される場合に注意勧告を行っており、自治体のホームページなどでも確認できます。


健康への影響は個人差があるので、あまり神経質になることはありません。


その時々の体調に応じて、長時間の激しい運動は控える、長時間の外出は控えるなどの対策を取りましょう。


また、一般的なマスクは効果がないわけではありませんが、子どもはきちんと装着できないことも多く、PM2.5のような微粒子を完全に防ぐことは難しいでしょう。

ぜんそく発症の原因?​

PM2.5は肺の奥まで入り込みやすく、ぜんそくなどの発症要因、悪化要因になることも。


6才未満の子どもや高齢者、呼吸器系や循環器系の疾患がある人は気を付けた方がいいかもしれません。


ぜんそく患者の中にはPM2.5 の濃度が高い時に咳が激しくなるという人もいます。


ただ、ぜんそくの原因のすべてがPM2.5ではありません。


春先は季節の変わり目の寒暖差から、咳が激しくなったり長引いたりすることがあります。遺伝的要素やダニなどのアレルゲン、風邪、たばこの煙、花粉などもぜんそくの原因として考えられます。


全国にぜんそく患者は5~8%いると推測されますが、症状があるのに自覚がなく、治療していない人も多いのが現状です。


咳が長引くなどの気になる症状があれば専門医に相談しましょう。

(取材・文/佐野恵子

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