「たとえ食べなくても、苦手なものを食卓に登場させることは大切」と話すのは栄養士の吉田貴子さん。「目の前に出てこなければ、食べるチャンスもなくなってしまいます。そして、苦手なものにこそ、小さなひと工夫が大切」なんだそう。
「例えばにんじんが苦手だったら、型抜きを使って星型にしてみる。見た目を変えてみるだけでも、子どもは大喜びしてくれますよ」(吉田さん)。
また、小盛にするだけでも子どもの反応は違うようです。
「多く盛られていると、それだけで食べづらいという子は少なくありません。食べやすそうな量にして『食べられた!』という自信を得られることは、成功体験にもなります」(吉田さん)。
そのほか、野菜を育てたり、お料理を一緒に作ったりして、食卓に上がるまでの過程を知ることも、子どもの楽しみを引きだします。「自分で作った」という気持ちは、苦手なものに興味を抱くきっかけになります。
ごはんをなかなか食べなくても、嫌いなものがあっても、子どもの食へのまなざしをゆっくり見守ってあげたいものです。