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生後1ヵ月でも外出できる? 赤ちゃんと外出するときの注意点

生まれて1ヵ月ほどたつと、赤ちゃんのお世話にも慣れてきて家の中に閉じこもっている生活から、お出かけしたい気分になりますよね。外出のひとつの目安になるのが1ヶ月検診といわれています。赤ちゃんもママも「何も問題ない」なら、一歩外に出るタイミングかもしれません。赤ちゃんが初めてみる外の世界を楽しむための、外出の際の注意点やポイントを紹介します。

新生児とは生まれた日を0日とカウントして、生後28日未満までの赤ちゃんのこと。それ以降は乳児と呼ばれます。生後1ヵ月は、まさに新生児から乳児へと大きく変わる時期です。
では、生まれてから赤ちゃんはどのような成長をするのでしょうか?外出を検討するにあたって、生後1ヵ月の赤ちゃんの成長具合を確認しておきましょう。生まれたときにも個人差はありますが、生後1ヵ月の成長にもかなり幅があります。あくまでも参考程度にして、心配せずに見守りましょう。

生後1ヵ月の赤ちゃんの成長

体重、身長はどれくらい?

生後1ヵ月の身長、体重はどうでしょうか。厚生労働省の『平成22年乳児身体発育調査報告書』によると、以下のようになっています

生まれてから身長は約3~4センチ伸び、体重は1キロほど増加します。母乳やミルクを飲む量も安定してくるので、手足もぷくぷくして、赤ちゃんらしいふっくらとした体つきになってきます。個人差があるので、母子健康手帳の『身体発育曲線』の帯に沿って成長しているなら心配する必要はありません。

視力は?

生まれたばかりの赤ちゃんの視力はわずか0.01~0.02程度。白・黒・グレーなどの色は識別できるといわれています。生後1ヵ月ごろになると、視力は0・05くらいまで上がり、動くものを目で追う「追視」ができるように。さらに顔をじっと見つめたりすることができるようになるので、愛おしさがこみ上げてきます。物がよく見えるのは20~30センチくらいだそうで、ちょうど授乳時のママとの距離になります。ママの顔を認識して、安心感を覚えるのもこの時期でしょう。

授乳の間隔は?

新生児期は体も小さく、胃も小さいため1回に飲む母乳やミルクの量は少量です。上手く飲むことができず頻繁に求めたり、安心感から常に欲する赤ちゃんもいて授乳の間隔は不規則になりがち。ママは体を休める暇もありません。しかし1ヵ月を過ぎると飲む量も少しずつ増えてきます。授乳の間隔は長くなってくるとはいえ、新生児期とさほど変わらず、3~4時間おき、1日10~12回、夜中に2~3回飲むのが一般的だそうです。でも手探り状態だった授乳にママも赤ちゃんも慣れてくるので、負担も少しは軽減してくるのではないでしょうか。

首すわりの時期はいつごろ?

首が座るのは生後3~4ヵ月ごろが一般的なので、もう少し先になりそうです。重たい頭を自分で支える筋力はまだないので、赤ちゃんの身体に負担をかけないように抱っこしてあげなくてはいけません。体重はどんどん増えていくので、ママは腕や腰を痛めないように注意が必要です。

睡眠時間は?

新生児は昼夜の区別はほとんどつかず、1日の大半を眠って過ごします。お腹が空いたり、オムツが汚れて不快に感じると泣いて訴え、満足するとまた眠りにつく…という繰り返しだったのに、生後1ヵ月になるとだんだん起きている時間が長くなってきます。起きている間は体をそらせたり、手足をバタバタさせたりと、動きが活発に。機嫌がいいと「あ~」「う~」などと声を出すようになり、表情も豊かになるので、著しく成長を感じることができるでしょう。新生児期と比べて起きている時間が長くなるとはいえ、昼夜逆転が続いている赤ちゃんもいるようです。まだまだ生活のリズムは定まらないかもしれませんね。

出産から1ヵ月、ママの体調はどう変わる?

妊娠、出産によって起こった体の変化は、すぐに元の状態には戻りません。妊娠前の状態に戻るまで、通常6~8週間かかるといわれています。この期間を産褥期といい、十分な休息が必要です。
10ヵ月の間赤ちゃんを育くみ大きくなった子宮は、産後徐々に小さくなって3~4週間で妊娠前の状態になります。子宮回復のバロメーターになるのが後陣痛と悪露です。子宮が元に戻ろうと収縮するときの痛みを後陣痛といい、出産直後から3日目くらいまでがピークで次第に落ち着いてきます。
また産後に性器から出る分泌物が悪露(おろ)です。胎盤がはがれた部分からの血液やリンパ液や粘膜などが混じったもので、出血量は徐々に少なくなり、色味もだんだんと薄くなってきます。細菌が入らないように、産後1ヵ月間の入浴はシャワーのみで済ませる方がいいでしょう。寒い時期だと風邪をひきやすくなるため十分に気を付けましょうね。
産後は気持ちが高ぶってしまい、勢いで動き回ってしまうこともあると思います。自分では大丈夫だと思っても、体はまだ回復していません。この時期に無理をしてしまうと元の状態になるまで時間がかかり、今後の生活に支障が出てしまいます。身の回りのことは家族に任せて、産後はとにかく安静に過ごして疲れた体と心を休めるようにしてください。子育ては体力勝負。これから赤ちゃんと楽しく過ごすために、休める時に休んで体力を蓄えましょう。
また、睡眠不足などから、産後の疲れがピークになりやすい時期でもあるため、外出するとしても無理は禁物です。

生後1ヵ月の赤ちゃんとの外出はOK?

生まれたばかりの赤ちゃんは、抵抗力や免疫力が弱いためお家の中でお世話をします。外出するのは「生後1ヵ月検診で問題がなかったらOK」といわれています。ママの産後1ヵ月検診も無事に終えたら、慣らしながら徐々に外の空気に触れてみましょう。
外出の前に慣らし方の一つとして、外気浴から始めてみませんか。外気浴とは赤ちゃんが外の空気に触れ、自然の光や音を感じること。外の生活になれるステップになります。外気に触れることで体温調整機能が発達し、皮膚も丈夫になって抵抗力が高まるそう。また心の発達にもよい影響を与えると考えられています。
外気浴は短時間、温度変化の少ないところから始めるのがポイントです。冬は日中の暖かい時間帯、夏は日差しが弱くなった涼しい時間帯に、最初は庭やベランダで5分程度から始めるといいでしょう。慣れたら近所をお散歩するなど、少しずつステップアップしてみましょう。本格的な外出は2ヵ月ごろからが理想的ですが、兄姉の送迎や買い物などそれぞれの家庭によって事情は異なります。外出は赤ちゃんとママの体調を最優先しつつ、臨機応変に対応しましょう。

生後1ヵ月の赤ちゃんと出かける際の注意点

  直接日光が当たらないように、柔らかい生地の帽子をかぶせる

  おくるみで体温調節をサポートする

生後1ヶ月の赤ちゃんと外出時にあると便利なもの

まとめ

生後1ヵ月の赤ちゃんとの外出は長時間にならないように、徐々に慣らしていく必要があるようです。お出かけは赤ちゃんだけでなくママの体調も最優先に無理なく楽しみましょうね。

リトル・ママ認定ライター 佐野恵子

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