まずはママが子どもの特性を正しく知ることが大切。「怠けているわけでもなく、この子はこの場面でこんな行動を取ってしまうんだ」という特性がわかれば、ママもイライラしなくて済みますし、理解されることで子どもも安定していきます。
日本の子育ては、できないところを指摘してそれを直させるという“しつけ”がベース。定型発達の子にはそれが効果を発揮する場合もありますが、グレーゾーンの子には逆効果になってしまうのです。そこで取り組んでほしいのが、“ほめる・肯定する”育て方。中でも簡単に取り入れられるのが“声掛け”です。
例えば、ママは会話より指示出しをする場面が多いので、どうしても第一声が厳しい口調になりがちです。「タロウ!」という場合と、「ねぇタロウ♪」という場合、この後の言葉を聞かなくても、結末がだいたい決まっていると思いませんか?(笑)
コミュニケーションは“最初の声掛けがすべて”とも言えます。「今お風呂に入る?ゲームの後にお風呂に入る?」などと選択させるのも一つの手です。
現在、子どもの支援はあっても、親が受けられる支援が少ないというのも実情です。ペアレント・トレーニングを行う自治体や民間団体もあるので、もっと詳しく知りたい場合は探してみてはいかがでしょうか。お近くにない場合は、オンラインでも受講できます。