取材・文/佐野恵子 撮影/江藤大作
森 東京オリンピック・パラリンピックのマスコットに決まって一躍時の人ですね。谷口 実は軽い気持ちで応募したんです(笑)。エンブレムの市松模様をキャラクターに落とし込めたので、いけるかもと。最後に選ぶ小学生には自分の絵柄は受け入れられるんじゃないかなとは思っていましたが、公募で選ばれたのは初めてなんです。これまでも公共のキャラクターに応募はしていたんですが、かすりもせず(笑)。
森 え!!初めて選ばれたのがオリンピック!!まさにシンデレラおじさん。選ばれた瞬間は?
谷口 審査は秘密裏に行われていたから控え室から出られなくて、妻にも連絡できないまま記者会見…。
森 じゃあ、奥さんはテレビを見て知ったんですね!だから第一声が「大好きな奥さんに一番に伝えたい」だったんですね。賞金では何を?会見の時に言っていた“回らないお寿司”には行ったんですか?
谷口 行きました!他には子どもの送り迎え用に電動自転車と新しいたんぜん(笑)。
森 お父様もイラストレーターですよね。やはり影響は受けられたんですか?
谷口 父からの影響は受けてなかったですね。でも子どもの時から絵を描くのは好きでした。
森 今回選ばれたことに関してお父様は?
谷口 喜んでいましたけど、「俺はこれに応募しとらんけんね」って(笑)。
森 あはは、ライバルなんですね。
谷口 父はポストカードを作ったり個展を開いたり、作家っぽいことをしています。やっぱり上手いなと思いますよ。
森 同じアーティストとしてリスペクトしてるんですね。お子さんに作品は見せてるんですか?
谷口 居間で仕事をしているので、意見を聞くこともありますよ。 森 お子さんにも絵を描かせているんですか?
谷口 強制はしていませんが2人とも落書き程度に描いています。息子は上手いなと思います。子どもの絵って大体ゆがむのに、シンメトリーに描くんですよ!
森 父親としてここだけは許さないということはありますか?
谷口 あいさつしない時は怒ります。目上の人間を敬うのは当たり前で、友達みたいな感覚の先生や親は違うと思う。ただ「怒るのはあなたたちが大事だから」ということをきちんと伝えるようにしています。親は順番的に先に死ぬ、その時にひとりで生きていけるように育てることが親の役目だと。
森 同感です。私も“怖い親父”はこれからもキープしたいと思います。奥さんとの立ち位置は?
谷口 対等です。けんかもしないし、仲がいいです。妻はフルで働いているから、皿洗い、子どもの送り迎えなどできることはしていますが、食事や洗濯はすべて妻がやってくれるので本当に感謝しています。
谷口 福岡が好きで福岡から出たくない。ここは陽のエネルギーにあふれている街だと感じます。僕のキャラクターが選ばれたことで福岡の人が喜んでくれたのは嬉しかったですね。福岡と、東京で開催されるオリンピック・パラリンピックのコネクションを作れたのはよかったなと思います。
森 福岡県民としてとても誇らしいです。これからも活動の幅を広げて頑張ってください!
谷口さんがデザインした日本猫の子猫「ヌヌコ」
ぬいぐるみ、Tシャツなどのグッズも販売中。
詳しくはヌヌコ日和オフィシャルサイトにて
http://ryos-w.com/nunuko/
1974年福岡県生まれ。
1997年、カリフォルニア州カブリオカレッジ卒業、帰国後オリジナルキャラクターの制作を開始。天神の路上でイラストを販売しながら活動を続け、小学生向けの教材や博多警察署・博多防犯協会のキャラクターなどを手がける。九州産業大学造形短期大学部客員教授。8才女の子、5才男の子のパパ。
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