子どもの頭痛には3〜10才の幼児期に起こるものと、10才過ぎからの小児期に起こるものがあります。保育園や幼稚園に通い出す4、5才頃になると、痛みをしっかりと伝えることができるため、親が気づくのもこの時期です。
朝起きられない、登園できない、ご飯が食べられないなど、頭痛が原因で日常生活に支障が出る状態が月2〜3回起きる場合は、すぐに小児頭痛外来や脳神経外科の受診をおすすめします。
当クリニックを受診する100人のうち1人の割合で脳の病気が見つかることがありますが、ほとんどは軽い片頭痛です。なかには遺伝性の頭痛もあるので、両親が頭痛持ちの場合は遺伝する可能性があることを知っておいてください。
治療には、炎症が原因の場合は抗アレルギー剤などの薬を使用しますが、生活習慣が原因の場合もあるため、まずは早寝早起きといった規則正しい生活を送るよう伝えます。個人差はありますが、3ヵ月ほどで症状が改善する場合がほとんどです。