子ども達の口癖が「わたしそっくり!」と思ったことのあるお母さん、少なくないのではないでしょうか。かく言うわたしも、息子の口癖が自分の口癖そっくりで失笑した経験があります。それだけ子ども達の「ことば」は、家庭で培われているということですね。
方言は、その土地土地で培われた魅力ある言葉です。ちょっとした語尾やイントネーションの違いであっても、そこにアイデンティティを感じることができると思います。様々な方言を絵本で楽しむことで、「あ、この言葉は自分の話す言葉と同じだ!」と嬉しくなったり、知らない言い回しを楽しむことで多様性を学んだり。日本全国津々浦々、方言絵本を通して親子で言葉の旅を楽しんでみて下さいね。
(文・絵本セレクト/谷口亜優美)