仲良しだからケンカするし、ケンカをすることでより友情が深くなることだってあります。仲直りする時、かたくなな感情がふわりと柔らかくなって心がほっとあたたかくなる、そんな心象風景を描いたのが『きみなんか だいきらいさ』。
ジョンとジェームズは親友同士。ある日、些細なことでケンカをしてしまいます。「あいつとは絶交だ!」とぷんぷんしながらも「また遊びたいな」と心のどこかで思い合います。そして小さなきっかけで仲直り。友達だからこそ思ったことを言って傷つけ合うこともあるし、時にはちょっぴり憎んだり怒ったり。でも、喜怒哀楽があってこそ、心は豊かになります。
そんな「人ってこういうもの、いろんな感情があるもの」という”人間らしさ“を気づかせてくれる一冊です。