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親子で感じる絵本のちから

読み聞かせで情緒を養う

子どもの発達にどう良いの?

絵本の読み聞かせが子どもの発達にどんな影響をもたらすのか。気になるママは多いとは思いますが、実験が難しいこともあり、証明するデータがあるわけではありません。ただ、私が20年以上、福岡市内の幼稚園・保育園で子ども達と接して感じることは、絵本は「想像力を育むのに役立つ」ということ。読み聞かせの最中、子どもたちは言葉を頼りに頭の中でイメージを膨らませていきます。絵では描ききれない、足りない部分を脳で補うため、想像力が豊かになるのです。

親子のコミュニケーションツール

言葉は直接のコミュニケーションによって得られるもの。絵本という同じものを共有し、触れ合いの中で行われる読み聞かせは、「言葉の獲得」というメリットがあります。しかし、読み聞かせにこうした分かりやすい効果を求め、期待するのはおすすめしません。  絵本は、親子のコミュニケーションツールです。信頼している人に読んでもらうことで子どもはリラックスでき、それが「情緒の安定」に繋がります。短期記憶しかない5才くらいまでの子どもにとって、安心できる環境で情緒を養うことは一番大切なことだと言えます。

読み聞かせと読書は使う脳の部位が違う

子どもは経験を通して自ら学び、育つ力を持っています。基本的には環境を整えておけば、ほとんどのことは自分でできるようになります。お絵描きの道具を置いておけば絵を描くし、音楽を流せば歌詞を覚えて歌うし、踊ることもできる。でも子どもだけではできないこともあります。その一つに、絵本があると思っています。絵本の読み聞かせを大変だと感じることもあるかもしれませんが、楽しみながら読んであげてください。

最後に一つ、お伝えしたいことがあります。多くのママは、文字が分かるようになると「自分で読みなさい」と言ってしまいがちですが、読み聞かせと読書では、使う脳の部位が違います。文字を読める子でも、読んでから理解するまでに時間がかかるため、耳から聞く方が分かりやすいのです。子どもが望むなら、小学生になっても読み聞かせてあげてほしいですね。

中村学園大学教育学部 教育学研究科 教授
古相正美先生

博士(文学)。幼児期の言葉の発達・現代絵本や日本近世文学を研究。保護者や保育者を対象に絵本の魅力を伝える講演も。7人の子どものパパ。

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