学習指導要領が新しくなるのは、社会が大きく変わっていく中で、教育のあり方が時代に合わなくなってきた、というのが簡単な理由です。「プログラミング教育を導入」などの表面的な部分が注目されがちですが、根本にあるのは、これからの社会を生きる力や考え方を育むということです。
今後、IT化がますます進む社会の中で、子どもたちに求められるのは新しいものを生み出していく力。そのためには、「論理的思考」と「表現力」が必要になってきます。新しい学習指導要領では、そこを軸として学校の授業の改革が行われます。
これまでの授業やテストでは、覚えた知識を使いながら答えを出すことが求められていました。しかしこれからは、知識の習得や正しい答えを出すだけではなく、自分で仮説を立て、結論に至る道筋を考える「論理的思考」と、さらにそれを説明する「表現力」を身につけることが大切になってきます。