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貧困だけではないニーズがある 東京・港区のこども食堂

 全国に約2,600施設ある子ども食堂。貧困家庭の親子が通うところというイメージが強いかも知れませんが、その形は少しずつ変わってきています。今日も、たくさんのママと子どもの笑い声が聞こえてくる「みなと子ども食堂」(東京都港区)の扉を開けてみました。

貧困だけではないニーズに応える

みなと子ども食堂には、子どもと向き合ってゆっくり食事をしたいというママたちがたくさんやって来ます。


設立は今から3年前。最初は子どもの貧困や孤食解消が目的でしたが、開催を重ねていくうちに別の問題が見えてきた、と運営メンバーの愛敬真喜子さんは話します。

「家事や仕事に追われ、夕食を作って食べさせることに余裕のないママが多かったんです。イライラしがちになり、子どもにもきつく当たってしまう。そんなママと子どもの孤独で閉塞的な食事の姿が見えてきました」。

食事は「楽しい」を実感できる場所

そこで、案内のチラシに「親子でほっとする場」というメッセージを添え、周辺の園などに配布したところ、徐々に参加者が増えていきました。口コミも広がり、今ではすぐ予約が埋まってしまうほど。貧困だけではなく、地域の人と一緒に食事を楽しむための利用が増えています。

 
献立は、旬の野菜や飾りを取り入れ、季節を感じられるようなものが中心。子どもがこぼしたりぐちゃぐちゃにしたりしながら食べても、みんな笑顔で見守ります。好き嫌いをする子どもにも無理に食べさせず「次は頑張ろうね!」と声かけをすると、次回は食べられるようになることもあり、「偏食が直った」と喜ぶママもいるそう。
「ママにも『ゆっくり食べてね』と伝え、くつろげる空間を心がけています」。

こういった取り組みは、全国的にも広がっているんだとか。あなたの町の子ども食堂にも、一度足を運んでみてはいかがでしょうか?

ある日のみなと子ども食堂

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17:20 
夕食準備完了! 

 

17:30 
「今日のメニューは何~?」という元気な声と共に、子どもとママが続々と入ってきます。「おててを洗おうね!」と愛敬さんのお出迎え。子ども達は順番に手洗いを済ませて着席。あっという間にテーブルは埋まってしまいました。

17:40 
愛敬さんがテーブルを回り、その日のメニューに使った食材はどこから寄付されたものなのかを丁寧に説明をして、みんなで「いただきます!」

小さな赤ちゃんを連れたママは、愛敬さんやその他のスタッフが赤ちゃんを預かり、ゆっくりと食事をしています。ママ達はにこやかにおしゃべりを楽しんでいますが、初対面同士が多いのだそう!

この日の献立は…

・ミートソーススパゲッティー

・コンソメスープ

・さつま芋のレモン煮

・かぶのコンソメ煮

・シーザーサラダ

・ぶどうのお菓子

・みかん

\お話を伺ったのは/

みなと子ども食堂 愛敬真喜子さん

みなと子ども食堂の立ち上げから関わる運営理事で、広報を担当。食材の調達から調理まで行っている。

NPO法人 みなと子ども食堂

場所:東京都港区南麻布4-6-7-3F ありすいきいきプラザ3F講習室

開催日時:原則第1、3水曜日 17:30~19:30。お食事受付は19:00まで。

料金:子ども 100円/大人300円/未就学児&保護者セット300円(大人1食の提供)

★完全予約制ではありませんが、予約する場合は下記へご連絡ください。  

電話:080-7960-0207

(取材・文/リトル・ママ編集部)

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