人間の体は生まれた時が一番未熟ですが、こと味覚に関してはお母さんのお腹の中にいる妊娠5ヵ月~生後3ヵ月が一番発達していると言われています。
体を作るたんぱく質「うまみ」、エネルギー源である「甘み」、ミネラル分である「塩味」は好んで口にしますが、一方で「苦み」は毒の警告、「酸味」は腐ったものと認識し本能的に嫌がります。
生後5、6ヵ月になると敏感だった味覚が少し落ち着き、噛む力や消化機能の発達に伴い離乳食も始まりますが、1才半~2才くらいになると「おいしい」「まずい」という判断ができるようになり、好き嫌いが出てきます。野菜に多い寒色系(緑、紫など)は熟していない色として嫌がる傾向も。「離乳食期は何でも食べてくれたのに、幼児食期に入り食べてくれなくなった」と悩むママが多いのはそのせい。