一生懸命寝かしつけをしているのに全く効果がなくて、途方にくれた経験をしたママも多いと思います。生後間もない赤ちゃんは夜中に起きて泣くことが多く、夜中にも寝かしつけが必要で、ママやパパは寝不足になりがちですよね。
とくに生後9ヶ月ごろの赤ちゃんは一気に自我が目覚めるため、なかなか寝てくれないケースも多いようです。
今回は、そんな生後9ヶ月の赤ちゃんの寝かしつけのコツと、寝てくれない時の対処法を紹介します。
大人と同じで、赤ちゃんもそれぞれの睡眠のリズムを持っており、そのリズムには個人差があります。しかし1日の睡眠時間は、一般的に生後6ヶ月頃からは午前・午後1回ずつの昼寝を合わせて13時間程度になる赤ちゃんが多いようです。
一日の半分以上を起きて過ごしていることになり、その分まとめて眠れるようになるため、生活のリズムが大人と同じに近づいてきます。
このように睡眠のリズムが整ってくる時期ではありますが、まだ夜中に起きることもあり、リズムはまだまだ不安定です。
生後9ヶ月の赤ちゃんは、自分で座れるようになったり、ハイハイやずり這いを始めたり、早い子ではつかまり立ちを始める子もいて、活発に動き回るようになって世界がぐっと広がる時期です。
いろいろなものに興味を示し、少しずつ自我が芽生えてくるため、大人の思うタイミングでなかなか寝てくれずに、寝かしつけにてこずるケースも少なくありません。
体力がついてくるため、昼間に寝かし過ぎてしまうと夜の睡眠にひびいてしまうことがあります。9ヶ月ころになると昼寝の回数が減り、一度にまとまった時間を寝る赤ちゃんも増えると思います。すやすや寝ている赤ちゃんを起こすのは心苦しいものですが、夜の睡眠が短くなってしまうと赤ちゃんの生活リズムも乱れてしまいます。遅くても16時頃には起こしてあげるようにしましょう。夜なかなか寝てくれないことが続いている場合には、昼寝の時間を短くするなど工夫をするとともに、お風呂に入れる時間を早くするなど、生活事態を前倒しにすることを検討してみてもよいでしょう。
赤ちゃんによっては昼寝をしなくても大丈夫な場合もあります。赤ちゃんの機嫌が悪くない場合は、昼寝をさせなくても問題ありませんよ。
昼間遊びすぎたり、昼寝をしそびれたりすると、体が疲れ過ぎてかえってうまく寝付けなくなってしまうこともあります。睡眠リズムが出来上がるまでは、できるだけ決まった時間に昼寝をさせて、睡眠リズムを整えてあげることが大切です。
夜中に、目が覚めたように見える赤ちゃん。実はまだ赤ちゃんはまだ寝ていて、寝ぼけたような状態で泣いていることもあります。そのときにお母さんが抱きあげたり、声をかけたりしてしまうと、本当に目が覚めてしまい、そこからまた眠るまで時間がかかってしまうことも。夜中に赤ちゃんが起きたように見えるときには、2,3分程度は静かに見守ってみましょう。
寝る前に授乳をすると赤ちゃんが眠くなりやすいため、就寝時間の1時間前くらいに授乳をするのが良いでしょう。お腹のなかに空気が溜まっていると苦しくてなかなか眠れなかったり、途中で起きやすくなったりしますので、授乳後10分くらいは赤ちゃんが一番げっぷをしやすい姿勢で抱っこして、しっかりとげっぷを出させてあげましょう。
赤ちゃんは夜中にもおっぱいを欲しがって起きます。その場合、部屋を明るくすると赤ちゃんの目が覚めてしまい、その後の寝かしつけが大変になることもあります。ですので、夜中の授乳のときには電気を付けずに行いましょう。そのあとにオムツ変えなどあると思いますので、豆電球などで薄暗い程度にすると良いでしょう。なるべく刺激を避けることを考え、声がけなども控えましょう。
母乳育児では頻回授乳になりやすく、ママは大変ですね。ママの気持ちと体力に余裕があれば飲ませてあげるのが理想的なのですが、大変な場合は、夜間の断乳を考えてみても良いでしょう。
夜間断乳することで、慣れておっぱいがなくてもまとめて眠れるようになるケースもあります。ただし、個人差が大きいため、赤ちゃんの様子とママの体調とをみながら対応するのが良いでしょう。
9ヶ月頃から睡眠のリズムを整えていくことが大切です。 毎晩できるだけ決まった時間に寝かせて、朝は決まった時間に起こすようにしましょう。
夜は「入眠儀式」をつくるのも睡眠の習慣づけには効果的です。 入眠儀式とは「これが始まったらそろそろ寝る時間なんだな」と赤ちゃんに認識させるものです。眠る前の時間帯に、歯磨きをしたあとに手遊びをしたり絵本を読んだりしてリラックスし、そのあと布団に入る…という一連の流れを作ってあげるとよいでしょう。
入眠儀式のあいだ、部屋は薄暗くしてあげると赤ちゃんがよりリラックスしやすいです。また、寝る前にかならず寄り添うぬいぐるみがあったり、タオルがあったりしても、赤ちゃんが「寝る環境」を認識しやすくなるでしょう。
抱っこで寝かしつけた赤ちゃんを布団に置いたら起きてしまった…という経験をした人は多いと思います。
ベッドに置いた途端に目がさめて泣き出す赤ちゃんの様子を「背中スイッチが発動した」と表現することもあります。
この背中スイッチを発動させないためには、縦抱きが有効です。理由としては、抱っこしたまま布団に下ろしやすいということが挙げられます。 赤ちゃんを抱いたまま前傾姿勢になり、あかちゃんの背中を布団につけて、数分待ちます。起きないことを確認してから静かに手を抜きましょう。
赤ちゃんが起きてしまう理由としては、「布団が急に背中に触れたから」「温かい抱っこから急に冷たい布団に移されたから」などが挙げられます。このやり方だと、抱っこから布団に徐々に移行することができますので、成功率が高まりますよ。
冬場は部屋をきちんと暖めることで、赤ちゃんも眠りやすくなります。エアコンは一晩中つけっぱなしでも問題ありません。この場合、加湿器などで乾燥対策をするのがよいでしょう。 (石油ストーブなど火を使うものの場合は、寝る前に部屋を暖めたのち、消しましょう)
赤ちゃんの体を締め付けず、リラックスできるパジャマを着させてあげましょう。 大人と同じで「フィットしているけれども、ゆったりとしたデザイン」が大切です。
もし16時を過ぎてから寝てしまった場合、30分以内に起こすようにしましょう。眠そうにしている、ぐずっている場合は、早めのお風呂に入れてあげれば気分転換になり、目も覚めるでしょう。
生後9ヶ月ごろの赤ちゃんは一気に自我が目覚めるため、なかなか寝てくれないケースも多いです。9ヶ月の赤ちゃんはまだ体内時計が未熟なため、入眠にはパパとママのサポートが必要。入眠儀式として寝る前の決まったルーチンを作るなど、赤ちゃんのリズムを作る手助けをしてあげましょう。
また、昼寝の回数が少なくなり、まとまった時間寝るようになる時期でもあります。あまりにも長く寝ていると、夜に眠れない原因にもなりますので、遅くとも16時までには起こすようにしましょう。16時を過ぎて寝てしまった場合は、30分以内に起こしましょう。
ひとりで寝てくれるようになるまでは、毎日寝かしつけが大変ですね。赤ちゃんの成長が著しく、寝かしつけのベストタイミングや、寝る長さがどんどん変化して戸惑うことも多いと思います。
今回の記事を参考に、是非赤ちゃんがスムーズに寝られるように工夫してみてくださいね。
ライター 星まさよ
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