毎日使う抱っこ紐だけど、正しい使い方を知らない人が意外と多い!?赤ちゃんの命を守り、親子の絆を育む大切な道具だからこそ、正しい選び方・使い方を知っておきたいですね。かかりつけ抱っこコンサルタントのやながわゆうきさんにお話を伺いました。
取材協力:産前産後ケア教室Pep
かかりつけ抱っこコンサルタント
やながわゆうきさん
抱っこで育児を支援する抱っことおんぶの専門家。各地で講座を行い、これまでに4,000組以上の親子が受講。
公式Instagram
目次
抱っこ紐を使う時、赤ちゃんを「抱っこ紐に入れている」「座らせている」という感覚を持っていませんか?赤ちゃんは抱っこ姿勢の中で「しがみつく動き」を習得します。それは素手の抱っこだけでなく、抱っこ紐でも同じこと。抱っこ紐を正しく使うことは、赤ちゃんの筋力の向上や安心感にもつながるんです。
すでに抱っこ紐を購入済みの場合、今持っている抱っこ紐を安全に使用することが一番大切。ベルトの長さと付ける位置を正しく調整すれば、問題の7〜8割は解決することが多いです。正しい付け方をマスターすればママやパパの体への負担も軽くなり、赤ちゃんにとっても自然な姿勢が取れますよ。
①赤ちゃんが足をしっかり開いてしがみつく姿勢になっている
②赤ちゃんの背中〜お尻に丸みがある
③赤ちゃんの頭にキスができる高さである
正しい付け方を動画で見る→やながわゆうき公式インスタグラム
抱っこ紐の中で赤ちゃんが「しがみつく姿勢」をきちんと取れるかが大切です。そのためには抱っこ紐が大きすぎても小さすぎてもNG。自分の体型に合った抱っこ紐を選びましょう。今回は特に困ることが多い小柄や細身の方、長身の方や男性におすすめの抱っこ紐を紹介します。
※以下で紹介するおすすめのブランドは一例であり、全てではありません。やながわ先生の講座では個人に合った抱っこ紐のアドバイスもしています
よく流通している抱っこ紐ではサイズが合わず、赤ちゃんも抱っこ紐の中に埋もれてしまいがち。小柄・細身さんにはサイズが調整できるスリングや「へこおび」などの1枚布タイプがおすすめですが、ベルトタイプを好む方には作りが小さめの日本のメーカーがおすすめです。
スリングで使いやすいのが北極しろくま堂の「キュット ミー!」。スリングなら細かいサイズ調整がきくからパパとの共有にも◎
ベルト式なら「sun&beach」が小さめの作りで小柄ママにもフィットします
ユーザーの多いエルゴベビーの抱っこ紐は、ベルトやバックルを身体に合わせて調整することで、快適に使いこなせます。月齢・用途に合う抱っこ紐を選ぶことができるラインナップで、軽量タイプのAWAYも使いやすいです。モンベルの「ポケッタブル ベビーキャリア」(生後6ヶ月〜)は372gと軽量で体が大きめの方にもおすすめのサイズ。丸洗いできてリーズナブルですが、お子さんが小さめの場合は埋もれてしまいがちなので、お子さんの成長を見ながら合ったものを選んでくださいね。
肩幅や胸板に合うようにベルトを調整することで、とても安定感のある抱っこが可能になります。
男性は胸板もあり、腕も長いので、子どもが小さいうちは素手での抱っこの方が自然な場合があります。お子さんが5〜6kgくらいまでなら、抱っこ紐はあまり必要ないでしょう。
夫婦の身長差が30cm近くあったり体格差が極端にあったりする場合、同じ抱っこ紐の共有は難しいです。ともに標準体型の場合は、細かく調整できる抱っこ紐を選びましょう。
ベルトが細かく調整でき、パパと共有しやすい「ボバエックス」
赤ちゃんのお座りが安定して、「しがみつく動き」をしっかり習得して歩けるようになってからの使用を推奨します。素手の抱っこの補助的な役割として使用してください。使う大人の腰に負担がかかることがあるので、必ず試着をしてからの購入をおすすめします。
napnapの「Tran(トラン)」は台座が斜めになっていて、お子さんがしがみつく姿勢を取りやすいのでおすすめです。
前抱き抱っこは、あくまで赤ちゃんにとってアトラクション的なもの、と考えてください。長時間の抱っこには向きません。それを踏まえた上で自分に合ったものを選んでくださいね。
多くのメーカーの保証期間は2年です。人からのお下がりやフリマサイトで購入している場合は、その抱っこ紐の実際の使用年数を把握できないため要注意。バックルやベルトが急に壊れるといった事故を防ぐため、使用年数はきちんと把握しておく必要があります。
やながわ先生は今回取材協力をいただいた産前産後ケア教室Pepをはじめ、子育てサロンや小児科、自宅出張などで講座を実施。ママ個人に合った抱っこ紐のアドバイスや付け方を教えてくれます。オンライン講座も行っているので、全国からの受講が可能です。
産前産後ケア教室Pep(東京)で行われたやながわ先生の「抱っこ紐講座」。妊娠中のママ、生後4ヶ月〜1才のママの計6名が参加しました。自分が使っている抱っこ紐を持ち寄って、抱っこ紐の調整の仕方や抱っこ紐の付け方を学びます。
まずは赤ちゃんの体のことや抱っこの意味を丁寧にレクチャー。
それぞれが持参した抱っこ紐の調整についても、赤ちゃんの体に合わせて教えてくれます。
スリングやへこおび(写真)など、やながわ先生が所有する様々なタイプの抱っこ紐も体験。講座を受けた方を対象に抱っこ紐の2週間レンタルも行っているそう。
おんぶ紐のレクチャーも!持参した抱っこ紐でのおんぶの仕方に加え、おんぶ紐の体験もできます。
産前産後ケア教室Pep
低月齢児のママが集まる産前産後ケア教室(東京)。温泉おやこカフェからママとベビーの運動教室などユニークな講座を毎日開催しています。
・公式Instagram:https://www.instagram.com/pep.cafe/
・公式サイト:https://pepep.amebaownd.com/
・おやこひろばInstagram:https://www.instagram.com/pep.jidokan/
取材・文/リトル・ママ編集部
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