「その子らしさ」を受け入れて-すべてのママに知ってほしい “これからの子”の育て方
- 2017/12/22
- 子育て・家族
みんなが生きやすい社会って?
その答えを求めて、障がい者や性的マイノリティの方々を支援しているお2人に話を聞きました。「どんどん変わりゆく社会に適応できる子」を育てたいママに、知ってほしい話です。
「その子らしさ」を受け入れて
私は、小さい時から女の子の友達が多く、お人形ごっこが好きでした。母からは、いつも「なよなよしている」「お兄ちゃんのように男らしくなりなさい」と言われていました。
思春期にゲイだと自覚してからは、周りにバレないかびくびくしながら過ごすように。親に30才でカミングアウトし、「応援するから」と言ってもらえた時の、心の解放感は言い表せません。親に認められて初めて、他人を信頼する気持ちが生まれました。自分の経験からも、親の理解が子どもの人生を大きく左右すると実感しています。
LGBT(※1)とも呼ばれる性的マイノリティは、人口の7・6%(※2)と言われています。1クラスに2~3人はいる計算になりますね。ただ、注意してほしいのは、「男勝りで、男の子しか友達がいない女の子」がLGBT…というような単純な話ではないということ。その子はただの活発な女の子かもしれません。また、着せ替え人形やピンク色が好きな男の子もいれば、戦隊ものや青色が好きな女の子もいます。
親は、子どもが感じていることをそのまま受け入れる勇気を持ち、「何があってもあなたの味方」というメッセージ送り続けることが大切です。そのことが、子どもの精神を安定させ、自己肯定感を育みます。それは、LGBTだけでなく、全ての親子関係に共通することだと、私は思っています。
九州レインボープライド実行委員会代表 のぶゑさん
差別や偏見から子どもたちを守り、前向きに自分らしく生きていける社会の実現を目指す「九州レインボープライド」のパレードを開催(2017年は11/5予定)。LGBTの周知に向け教育機関での講演なども行う
※1 LGBT レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーの頭文字で、性的マイノリティの総称のひとつ
※2 電通ダイバーシティ・ラボ「LGBT調査2015」より