人間は意思決定するとき、セルフイメージ(自己像)に基づき無意識に判断しているといわれています。人生に大きな影響を与えるこのセルフイメージは、幼児期に繰り返される言葉で作られます。特に一緒に過ごす時間の長い保護者の影響は強く、6才までの関わりが非常に大切です。
私は幼い頃、言葉をなかなか話さず、すぐに手が出てしまう子どもでした。学校では集団行動ができず、まわりは「この子はいったい何をしているんだろう」と思っていたでしょうね。でも、どんなに問題児扱いされても、母親だけは「あなたはいい子」と褒めてくれたんです。母から認められることで徐々に自分をコントロールできるようになりました。私が母の言葉に救われたように、たとえまわりにダメだと言われても、子どものあるがままの姿を認めてあげてください。
発達については乳幼児健診や園で指摘されることもありますが、気になることがあれば各自治体の窓口に相談してみるといいでしょう。