肋骨の骨折がきっかけで、“血液のがん”が発覚したタレントのえみりィーさん。家族や友達に支えられながら病気と向き合う日々のことを不定期で連載中。今回は移植のために入院した時のことをお伝えします。
[えみりィー]熊本・福岡でタレントとして活動する3人(高2,小3、年長)のママ。2019年6月に「多発性骨髄腫(血液のがん)」と診断、翌年1月に自家末梢血幹細胞移植。ブログやSNSにて闘病や育児の様子を公開。出身地・芦北町の「あしきた親善大使」としても活躍中。Instagram:@emily.0206
家族と年末年始を過ごし、1月6日に「自家末梢血幹細胞移植」をするために入院しました。今までより強い抗がん剤を大量に使うため脱毛や食欲不振だけでなく、嘔吐や口内炎で食事がとれなくなることもあり、普通に食事ができるようになるのが退院の目安です。
入院前、同病の方からアドバイスをいただき、脱毛対策に工場などで使うギャザーキャップとコロコロクリーナー、口内炎には口に含むための氷を入れる水筒を準備しました。髪も先走って坊主にすると抜けた時にチクチクするし、長い方が掃除もしやすいそうで、髪は切らずにマツ毛エクステだけ施して入院の日を迎えました。
抗がん剤の投与中は、点滴3つがずっと体に繋がっている状態でした。朝起きたら口内炎予防や吐き気止めなど数種類の薬を飲み、それから抗がん剤入りの点滴を打ちます。そして、入院して5日目に移植を受け、その後は採血で血液の数値を確認しながらの入院生活でした。
副作用は吐き気と下痢が続き、むくみも出ました。14日目からは髪の毛も抜け、手ぐしに絡まる髪を見ると、覚悟していたけれどやっぱり涙が出ました。
移植した幹細胞が生着(※)するまでの間は白血球が極度に減少するため感染症が大敵です。そのため、病室は無菌室で、生の食べ物はNG。面会もできないから家族や友人とはビデオ通話でした。体調が良くない日でも、夜寝る前に子ども達と話し、その日の出来事やパパが作った夕飯の話を聞くと、辛い入院生活が癒されました。
入院は不安がいっぱいなので、誰かと話すことで元気になるし、好きな動画を観ると笑顔にもなれます。今回の入院を通して、病院にこそインターネット環境整備が大事だと実感しました。
※生着:移植した細胞や臓器が正常に機能している状態
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