「発語が遅い」「落ち着きがない」など、子どもの発達が気になった時に、親はどう向き合い、どのような行動を起こせばいいのでしょうか。
連載特集第3回となる本記事では、子どもに“発達支援が必要”と判断された時に通うこととなる、療育教室について取材。全国で約260教室の児童発達支援サービス「コペルプラス」を開校する大坪信之さんに詳しく伺いました。
前回の記事 子どもが療育教室に通うママの声私たちの第一歩 はこちら。
目次
療育とは障がいがある子どもやその可能性がある子どもの発達を促し、自立した生活を送れるようにするための支援。もともとは心身に障がいがある子どもに対して、医療と教育のバランスを保ちながら平行して進めるという意味合いでしたが、今は医療行為を含まない場合もあります。
発達の状態や特性に応じて、1対1の個別療育や、少人数のグループで行う集団療育があり、施設によって内容は異なります。コミュニケーション能力やソーシャルスキルのトレーニングのほかに、運動や音楽などに特化したところもあるので、一度体験してお子さんに合う教室を選びましょう。
自治体が運営している児童発達支援センターや児童発達支援事業所のほかに、民間企業、医療法人などが運営している療育施設があります。民間は預かり時間が長い施設や、送迎サービスを行う施設などもあるのでライフスタイルに合わせて利用できます。
診断名を記す「療育手帳」がないと利用できないと思われがちですが、児童福祉法に基づく事業であれば、自治体が交付する「通所受給者証」で利用可能。「療育が必要」と判断されれば交付されます(自治体によっては医師の意見書が必要)。
利用日数は発達の状況に応じて、料金は保護者の所得などで負担上限月額を設定。2019年10月から「就学前障害児の発達支援の無償化」に伴い、満3才の4月〜小学校入学まで利用者負担額は無料になりました。
幼児教育で有名な「モンテッソーリ教育」、また「フラッシュカード」も考案したのは障がい児教育の専門家です。実は幼児教室のベースには、障がい児教育があるのです。そのため両者のカリキュラムに大きな違いはありません。療育教室では、さらに社会性を育む支援が加わります。
療育ってどんなことをしているの?幼児教室からスタートした療育教室として、全国で約260校を開設する「コペルプラス」を取材。療育で大事にする3つのポイントを伺いました。
苦手なことに対する訓練ではなく、楽しい遊びを通じて自主的に取り組む姿勢を大切にしています。1対1の個別療育が基本ですが、発達の状況によっては集団療育も行います。
幼児の集中力は年齢プラス1分程度といわれています。じっと座っていられないのは学ぶ意欲がないのではなく、意欲が強すぎて常に新しいものを求めてしまうから。興味関心が途切れないように、コペルプラスでは2,000種類以上の教材を用意しているそう。
療育教室も大切ですが、子どもの発達に重要なのは普段の親の接し方。保護者も一緒に通園することで支援の仕方を学んでもらいます。保護者同士の交流会や「ペアトレ会」も開催。誰にも相談できず孤立していたお母さんの居場所にもなっています。
\教えてくれたのは/
1992年に徳育教室(現コペル)を設立。幼児教育で培ったノウハウから、2017年に児童発達支援サービス「コペルプラス」をスタート。著書に『あなたの言葉で子どもは育つ』(プレジデント社)、『「発達障害」という個性』(幻冬舎)他
子どもが療育教室に通うママの声 「私たちの第一歩」
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