赤ちゃんは、3~4ヶ月で首が座ります。そうすれば脇に手を差し入れて簡単に縦抱きすることができます。しかし新生児はふにゃふにゃとして安定しませんので、縦抱きするのを不安に思うパパやママもいるでしょう。
しかし新生児のお世話は、横抱きだけで1日を切り抜けるのは大変なことも。いざというときのために縦抱きを覚えておくとよいでしょう。
授乳するとき、縦抱きを覚えておくと便利
新生児の授乳は、なかなかうまくいかず苦労する人も多いです。色々な授乳姿勢を試してみて、より新生児が上手に飲める姿勢を探っていく…というケースが多いのではないでしょうか。新生児の授乳スタイルの一つの候補として、縦抱きでの授乳が挙げられます。新生児の赤ちゃんでも、縦抱きで授乳することができるんですよ。
床や椅子に座り、新生児の背中を支えてあげます。新生児の顔とママの乳首の位置をあわせ、ママの太ももの上に座らせた状態で授乳します。縦抱きでの授乳は、吐き戻しの多い赤ちゃんにおすすめの授乳スタイルです。
授乳後のゲップをさせやすい
授乳やミルクのあと、赤ちゃんの胃の中には飲み込んでしまった空気が溜まっていますので、ゲップをさせてあげましょう。赤ちゃんの胃は大人に比べて細長く、入り口がゆるいので、空気と一緒にミルクを吐き戻しやすいのです。
ゲップをさせるためには、赤ちゃんを手で支えながら膝の上に座らせる方法や、膝の上にうつぶせにさる方法、赤ちゃんを縦抱きにして頭を肩の上に乗せる方法などがあります。 いずれの場合も、背中を優しくトントンと刺激してあげます。
しかし、ゲップはなかなか出ないこともあり、気づいたら赤ちゃんが吐いてしまっていた…というのもよくあることです。
ゲップを成功させるためにも、横抱きと縦抱きの両方ができたほうが安心です。
抱っこする人の手や腕が疲れにくい
新生児を一日中抱っこしてあやす、というのは思った以上に大変なことです。痛みを我慢して抱っこし続けているうちに手や腕をいためてしまうこともあります。
そうならないためにも、色々な抱き方をマスターしましょう。抱き方を変えるということは、腕や背中の筋肉の使い方を変えるということでもあります。横抱きと縦抱きを交え、体の色々な部分を使っていれば、一ヶ所をいためる可能性は低くなります。
体が密着して新生児が安心する
体全体をママにあずける姿勢になる縦抱きは、横抱きにくらべて密着度が高く、新生児の体が安定しやすいです。そのため、新生児がより安心しやすいと言われています。
ママの体温や、心臓の鼓動を感じやすくなるため、なかなか泣き止まなかった新生児が落ち着くケースもあるようです。
背中スイッチが発動しにくい
抱っこで寝かしつけが成功したと思いきや、ベッドに置いた途端に目がさめて泣き出す赤ちゃんの様子を「背中スイッチが発動した」と表現することがあります。
この背中スイッチを発動させないためにも、縦抱きが有効です。理由としては、抱っこしたまま布団に下ろしやすいということが挙げられます。
新生児を縦抱きしたまま前傾姿勢になり、新生児の背中を布団につけて、数分待ちます。起きないことを確認してから静かに手を抜きましょう。
赤ちゃんが起きてしまう理由としては、「布団が急に背中に触れたから」「温かい抱っこから急に冷たい布団に移されたから」などが挙げられます。このやり方だと、抱っこから布団に徐々に移行することができますので、成功率が高まります。