子どもが転倒して顔にケガをする、前歯を折るといった事例が増えています。その原因の多くは、姿勢がしっかりできていないからと考えられます。
子どもだけでなく大人も、姿勢を決めるのは体を支える足です。逆立ちを想像するとわかるように、手の指がしっかり開いていないと力が入りません。
足も同様に、指が開いていないと踏ん張りがきかず、踵に重心をかけてバランスが崩れて倒れます。それを防ごうとして一番重い頭を前に出して猫背になる、あるいはお腹を無理に突き出して反り腰になってしまうのです。
また、口で息をする子どもの場合、顎が開くことで気管が圧迫され、息苦しさを感じて背中を丸めることもあります。子どもの姿勢が悪いのは、楽な姿勢を求めた結果とも言えます。