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産後ママの不安を解消する取組も!厚生労働省から受賞した取組をご紹介【健やか親子21(第2次)】

みなさんは全国の企業や団体、そして自治体で子育てを応援する様々な取組があることを知っていますか?厚生労働省の「健やか親子21(第2次)」では、それらの取組を紹介し、全国の子育て世帯や事業者に広く届ける活動を行っています。

健康寿命をのばそう!アワード<母子保健分野>は、この取組を表彰する企画です。2020年11月に第9回目の表彰式があり、12の取組が各賞を受賞。

孤育てをなくすためにママと地域をつなげる取組や、産後ママの不安を解消してサポートを行う取組、子育ての負担を少なくするためのアプリやシステム開発など、子育て世帯を応援する様々な取組が選ばれました。

今回は98の応募の中から受賞した12の取組を紹介します。みなさんの生活でも役に立つ取組が数多くあると思いますので、ぜひ参考にしてみて下さいね!

厚生労働大臣賞

最優秀賞

『マンションと地域をつなぐ多世代交流事業』
団体名:特定非営利活動法人ZEROキッズ

東京都中野区江古田にまちづくりプロジェクトによって生まれた多世代型のマンションがあり、ZEROキッズではこのマンションの中の地域交流スペースを中心に様々な活動を行っています。

マンション内に常設のキッズルームを設置し、親子の交流と居場所づくりや、赤ちゃんおはなし会、音あそび、ママストレッチなどの子育て世帯向けイベントの開催、また、子育て世帯だけではなく多世代が交流できるイベントの開催も行っています。

更に、近隣の高齢者施設を訪問して、子どもたちと高齢者が歌で交流する取組も行っているそうで、赤ちゃんからおじいちゃん、おばあちゃんまで全ての世代の人たちと地域を繋げる取組に力を入れています。

こんな取組があったら地域がひとつになって、ママや子どもたちのことを見守ってくれそうです。子育て世帯だけでなく、おじいちゃん、おばあちゃんの笑顔につながることも高く評価された部分なのではないでしょうか。

企業部門優秀賞

『知人同士の共助ICTプラットフォーム「子育てシェア」を活用した頼り合いコミュニティ形成』
企業名:株式会社AsMama

「子育てシェア」は株式会社AsMamaが開発・運営しているアプリで、顔見知り同士で子どもの送迎や託児を頼り合うことができます。

他の子育てサービスとの違いは、知らない人同士をつなぐものではなく、近所のママ友や、同じマンションの住人、同じ保育園のママやパパなど知り合いとだけとつながれること。 私たちにとっても、子どもにとっても安心してお願いし合うことができそうですね。

具体的にどんなことがシェアできるかというと、
・モノのシェア(おさがりやおすそわけ、モノの貸し借りができる)
・予定のシェア(ごはんやお出かけに誘ったり、予定を共有できる)
・送迎や託児のシェア

そしてこれらのシェアが登録料・手数料無料で利用できて、すべての利用者に保険が適用されます!

また、友達同士でも気兼ねしないでいいようにお礼方法も設定されているそう。いくら知り合いでもやはり子どもに万一のことがあったら…と考えると気軽にお願いできなかったりしますよね。そんな利用者も安心できるように細やかな配慮がなされたシステムだと思いました。

団体部門優秀賞

『乳幼児親子向け防災講座「赤ちゃんとママの防災講座」』
団体名:赤ちゃんとママの防災講座

「赤ちゃんとママの防災講座」は乳幼児ママ向けの座学と実技を組み合わせた講座です。

赤ちゃん連れで被災してしまったり、避難生活をすることになるととても大変ですよね。この講座では災害への漠然な不安に対してシミュレーションをして、「何が起こるか」全体像を把握してから具体的な解決方法を学ぶことができます。例えば、身近にあるものでオムツの代用品の作り方なども学ぶことができます。

子育てに不安を抱えるママ達に、防災講座を通して、育児への自信につなげてもらうことと、地域との繋がりを強化してママの孤独を解消することを目的とした取組だそうです。

単に防災の知識をつけるのではなく、仕組みを知って様々な場面に対処できるようになったら自分にももちろん育児にも、自信を持って過ごせそうです。

自治体部門優秀賞

『飛騨市産前産後ママサポプロジェクト』
自治体名:飛騨市

飛騨市は「にこにこルーム まるん」の名称で、妊婦や乳幼児ママが交流できる場を設けています。助産師がスタッフとして常駐し、保健センターと情報共有をしながらサポートにつなぐなどの連携も行っています。

また、産前産後に家族等から支援を受けられないママへ、家事支援を行うサービスをスタートさせました。さらに、ファミリーサポートセンターでは、生後1ヵ月からの託児サービスも実現。

産後は体も疲れた状態で、子育ても初めての連続。そんな時期にこんなに手厚く市がサポートしてくれると心強いですね!こんな取組が全国に広がっていくことを期待したいです。

厚生労働省子ども家庭局長賞

企業部門優良賞

■企業部門優良賞
『日本発世界初。オンライン離乳食スクールでコロナ禍のママを孤立させないプロジェクト』
企業名:FUNFAM株式会社

オンライン離乳食教室を実施し、コロナによって孤独な育児をせざるをえなくなったママ達を救おうと取り組んだのがFUNFAM株式会社。

オンラインでの離乳食教室は他でも多く実施されていますが、FUNFAM株式会社は離乳食に必要な食材を宅配で届ける取組を開始しました。

コロナの影響で外出するのも不安な中、こんなサービスがあったらとてもありがたいですよね。離乳食は安心安全な食材を選ぶのも難しいですし、赤ちゃん連れで買い物に行くことも大変。プロが選んだ食材が家に届くサービスはありそうでなかったものなのではないでしょうか。

■企業部門優良賞
『WEラブ赤ちゃんプロジェクト』
企業名:エキサイト株式会社

このプロジェクトは、泣いている赤ちゃんとママ、パパに対して「焦らなくても大丈夫!その泣き声、気にしませんよ」という思いを表現する取組です。

プロジェクトサイトでは「赤ちゃん泣いてもいいよ!」と思っている人たちがワンクリックで賛同でき、プロジェクトに対する思いも投稿できます。賛同数とコメントはリアルタイムで更新されていて、温かいコメントが数多く寄せられています。

赤ちゃんが泣くのは当たり前のこと。でも公共の場などで泣いてしまうとママやパパは泣き止ませないと!と焦ってしまいますよね…。そんな赤ちゃんとママ、パパに「泣いてもいいよ」という意思表示をすることで、よりよい社会になることをエキサイト株式会社は目指しているそう。

温かく見守っている人がいることを可視化できるように「WEラブ赤ちゃん-泣いてもいいよ-」のステッカーも作っています!街中で見かけたら優しい気持ちになれそうです。

■企業部門優良賞
『一時保育マッチングサービスmitete』
企業名:株式会社mitete

「mitete」は一時保育ができる保育園を一括で検索し、予約することのできるサービスです。

一時保育を利用したくても、保育園を探すことから始まり、問い合わせから園への書類提出など利用するまでの過程が多く、利用を諦めるママが多いという背景があります。困ったママ達の「ちょっと”みてて”ほしい」にこたえたい!と株式会社miteteがこのサービスを考案しました。

たくさんの保育園と利用者をつなぐこちらのサービスは、利用したいママ達だけでなく、保育園側の負担を減らすことにもつながりますね。子育てに関わる多くの人にとって良い循環を生み出すサービスだと感じました!

団体部門優良賞

■団体部門優良賞
『子どもと親のためのヒーロー図鑑 ~心を支えてくれるヒーローたち~(親子の心のHEROES)』
団体名:久留米大学

久留米大学医学部と久留米工業高等専門学校が共同開発した、心の問題を抱える子どもとその家族を支援するアプリ。

それぞれの悩みに対応できる職業(ヒーロー)を紹介するという内容で、楽しく悩み解決ができるようになっています。アプリは、手軽に医療情報を提供できること、またGPS機能と接続することで近隣の医療情報を収集することもできる、画期的なサービスです。

このアプリ自体が誰に相談すればいいか分からない、と悩む親子のヒーロー的な存在になりそうです!

■団体部門優良賞
『きずなメール事業』
団体名:特定非営利活動法人きずなメール ・プロジェクト

「きずなメール」はLINEやツイッターを通して、妊娠中のママや子育て中のママ・パパに定期的にメッセージが届くというもの。

妊娠週数や子どもの月齢に合わせたコンテンツを作成しているのは、産婦人科医や栄養管理士などの専門家!ネットにたくさんの情報があふれている中、確かな情報を定期的に届けてもらえたら安心できますよね。

「孤育て」をなくそうと始まったこちらの取組は、日本に住む外国人ママのためにも、多言語でのコンテンツ配信にも力をいれているそう。誰も取り残されることなく、日本中のママが笑顔で子育てできたらいいですね。

■団体部門優良賞
『縁結び・子育て美容-eki』
団体名:特定非営利活動法人わははネット

「縁結び・子育て美容-eki」とは、子育て支援・結婚支援の現状を学び、子育て家庭とこれから結婚を考える人たちを応援する企業や店舗のこと。

一定の研修を受けた企業や店舗はステッカーがもらえ、「ここは子育てに優しい店舗で情報提供ができますよ」という目印になっています。

広告を通した情報よりも、いつも通っている美容室やサロンの方と話ながら得た情報だとちょっと安心できる気がしますよね!

■団体部門優良賞
『子どもも大人も創造力を豊かにするアートな遊びの場づくりプロジェクト』
団体名:東京家政大学

東京家政大学は大学キャンパス内での子育て支援ひろばづくりに取り組んでおり、地域に頼れる人がいない中で子育てするママ達が、孤立化しないように「森のサロン」として常設ひろばを開設しました。 この「森のサロン」に参加する親子を対象に、学生たちがアートテーマを決め、テーマに沿ったワークショップが開催されています。

親子と学生がアートで繋がり、親子にも学生にも新たな学びと出会いが生まれます。こんな繋がりが少しずつ広がっていけば、みんなで子どもと育っていけるような温かい社会になりそうです。

■団体部門優良賞
『「福田病院 母子サポートセンター」児童虐待予防に向けた産婦人科医療機関の取り組み』
団体名:医療法人社団愛育会 福田病院

産科医療機関である福田病院は、「母子サポートセンター」を立ち上げ、妊娠中のママ、産後のママとその家族からの相談を受け付け、さまざまな支援を検討する取組を実施しています。

病院として医療を提供するだけでなく、ママ達が安心して妊娠・出産・育児ができるようなサポートを提供。なんと病院スタッフ全員がサポーターということなので、病院職員誰にでも気軽に相談ができるそうです。また、地域の子育てサービスとも連携しているそうで、医療以外でもここまで広くサポートしてくれる病院があると心強いですね。

受賞作品について詳しく知りたい方は、こちらから事例紹介PDFをダウンロード!

健やか親子21取組データベースをのぞいてみよう!

子育てを応援する取組がたくさん載っています!

今回紹介したような子育てを応援する取組が、みなさんの住んでいる地域にもあるか気になりませんか?データベースでは、エリアを限定して検索することもできますよ。今まで知らなかった企業、団体、自治体の取組を知ることもできるので、ぜひのぞいてみて下さい♪

また、子育てを応援する活動を行っている事業者や団体の方々は、取組を全国の子育て世帯に届けませんか?ぜひデータベースに登録してみて下さい。

リトル・ママ認定ライター あいり

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