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生きる力を育む!料理のお手伝い

子どもの心を育み、将来の家事力にもつながる「お手伝い」。中でも「料理のお手伝い」は段取り力が身につき、数や分量の感覚を掴む練習になるなど、脳の発達にもいいと言われています。ママにとっては「やらせたいけど、危ないし、汚すし…」と不安要素もありますが、取り組み方やポイントさえおさえれば、無理なく楽しく取り組めそうです。

最も多い「2才から」を筆頭に、1〜3才の間に多くのママが子どもにお手伝いをさせ始めているようです。初めは「洗濯物を畳む」「配膳の準備」「お片づけ」から。料理のお手伝いを積極的にさせているという声も多く、「ゆで卵の殻剥き」「野菜を洗う・ちぎる」「調味料を混ぜる」という定番のお手伝いはもちろん、中には1才や2才から包丁を持たせているというママも!

パン作りのお手伝い。小麦粉からパンになるまでの過程を見せてあげることも大切な食育の一つ(読者提供)
おじいちゃんと食用菊むしり。小さな子がお手伝いする姿はほっこりします(読者提供)

お手伝いが自己肯定感を育てる

「1才から包丁を使っている子がいる」と聞くと、ちょっと焦ってしまうママもいるのではないでしょうか。でも、「〇才で〇〇ができた」「〇才だから〇〇ができなければいけない」ということはあまり重要ではありません。「親子で料理を楽しむことが何より大事。まずは子どもにとって無理のない内容を大人が選んでやらせてあげてください。子どもが楽しでんやるからこそ、身につくのです」と、東京・世田谷区「台所のある幼児教室『こんぺいと』」の教室代表・斉藤明美さんは話します。

世田谷区等々力にある「台所のある幼児教室『こんぺいと』」でのクッキングの取り組みの様子

「料理は食べること、すなわち『生きること』に直結しています。私達の教室では『ご飯とお味噌汁が作れる子に』というのを目標としていますが、それは最低限ご飯とお味噌汁さえ作ることができれば、将来子どもたちがどんな状況になっても生きていけるのではないかと思っているからです。


 食に対する意欲は子どもそれぞれで違っていて、教室に来る子の中にも、何でも食べる子もいれば、食べることに全然興味がない子、また初めて見るものを警戒して口に入れない子もいます。でも食材に触れる経験や、自分で手を加えたものが食事に出てくることで変わっていくんです。料理のお手伝いは、子どもの食べる意欲(=生きる意欲)にもつながります。

 また、家族の役に立つとか、お母さんが喜んでくれたということは、子どもの自信になり、自己肯定感も育ちます。

 子どもは評価される機会が少なくないですよね。上手か下手か、できたかできないか、点数で測れることはわかりやすいですが、料理は点数で評価はしません。そういう活動があるのは、幼児期に大切なことですよね。作ったご飯をみんなで食べて、「美味しかったね」で終われるのも料理のいいところです。」(斉藤さん)


プラナイフ、ディナーナイフと段階を踏んで包丁を使えるようになります。
この日はお味噌汁と、お米を使ったおせんべい作り。白米にしょうゆ・片栗粉で味を付けて、ラップで丸めてからクッキングシートで挟んで平らにします。
青のりやサクラエビをまぶして、ホットプレートで焼いて完成!

子どもと料理を楽しむための「Q&A」

教室には1才半頃から通うお子さんもいます。でも、「〇才でこれができた」「〇才だからこのくらいできなくてはいけない」ということではありません。料理は年齢ではなく経験値です。その子にとって無理のない形で、きちんと段階を踏んで、できることを増やしてあげてください。

親に余裕がない時に無理にさせる必要はありません。遊びもそうですが、「やらせなきゃ」とか「これしなきゃ」と思っていると、親も子も苦しくなります。時間と気持ちに余裕があるときに、親子で楽しく取り組んでください。

料理をするときは一通りの流れを子どもたちに説明してから取り組みます。経験を重ねるうちに何をしたらどうなるのか、これを作るには何をしなければいけないのかを考えるようになるので、先を見通す力、段取り力が身につきます

「子どもは楽しいことしか身につかない」ということを日々の保育で感じています。最初からハードルを上げずに、まずは最後まで楽しくできそうな簡単なものから始めて、成功体験を積ませてあげること。何をやってもらうかを大人が吟味することが、実は大切です。

料理お手伝い

危なっかしくても、大きな声を出したり、すぐに手を出してしまうのはNG。安全の確保をしっかりした上で、子どもの「やりたい気持ち」を尊重して見守りましょう。

はじめての「包丁選び」どうしたらいい?

野菜を洗ったり、ちぎったりして、食材に慣れたら、次は道具を使って「切る」ことへ。年齢ではなく、子どもの様子を見ながら挑戦させましょう。

まずは、使い捨てやピクニック道具のプラスチック製ナイフで、柔らかい食材を切ることから。棒状に切った根菜を柔らかく煮ておいて(電子レンジで加熱も可)カットさせるのも◎。「正しい持ち方」「持ったまま移動しない」「振り上げない」など、基本的な使い方を教えていく。

プラナイフに慣れたら、次は食事用のディナーナイフ。「自宅にあるもので構いませんが、刃の部分が長すぎない方が子どもは扱いやすいです」(斉藤さん)

子ども包丁3

刃先と持ち手近くの角が尖っていないものを選ぶ。写真は子ども用の包丁。「使った後は、必ず定位置に戻す」など、使い方のルールはしっかり決めておく。

読者ママに聞いた「お手伝いを楽しく&長続きさせるコツは?」

料理お手伝い2

『一緒に楽しむ』『とにかくほめる』『感謝、助かったことを伝える』ことがママたちの基本ルールのようです。みなさんもお子さんの「やりたい気持ち」を上手に引き出しながら、楽しんで料理に取り組んでくださいね。

■取材協力:台所のある幼児教室「こんぺいと」
http://www.compeito.jp

(取材・文/リトル・ママ編集部)

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