今も昔も変わらず絵本の読み聞かせは色んなところで行われていたり、おすすめされたりしますよね。おうちでも子どもに絵本の読み聞かせをしているママも多いのでは?
でも絵本の読み聞かせの効果を言えるママって実は少ないかもしれません。私も子どもが0才の頃から絵本の読み聞かせをしていますが、メリットについて聞かれると返事に困ってしまいます。
絵本の読み聞かせのメリットや効果を知ると、これまでの読み聞かせライフがもっと充実したものになるかもしれませんね!読み聞かせしたいけど、いつから始めたらいいか分からないというママも大丈夫。この記事では読み聞かせの時期や年齢別おすすめ絵本も紹介していきます!
絵本の読み聞かせはいつから始めればいいの?
いつから始めるのが正解、というのはありません。ママが「やってみようかな」と思ったタイミングでいつからでも始められます!中にはお腹の中にいるうちから始めるというママもいるみたいですよ。
言葉が分からないうちに読んでも意味がないのでは、と思うママもいるかもしれません。でもそんなことはありません。言葉を理解していなくても、ママの声はきちんと届いています。0才の赤ちゃんには絵本を1冊きちんと読んであげる、という意識ではなく、音楽のように聞かせてあげる、という意識で読み聞かせをするといいかもしれません。
赤ちゃんは大好きなママの声を聞いて、いつも安心しています。ママが絵本を読むときの声の大きさ、抑揚、高さ、速さを楽しんでいますよ。
また、赤ちゃんにとってママとの絵本タイムは「好きな人の声や体温を感じながら、触れ合いを楽しむ」という意味合いが強いので、一緒に横になったり、抱っこしながら読んであげるのもおすすめです。
乳児期から幼児期に親と親密な関係を築いていた子どもは、大きくなっても共感性や社会性が高い傾向にあるといわれています。絵本の読み聞かせを通じて、親子の絆を深められるといいですね。
とはいっても、絵本の読み聞かせをして何か反応してほしい!と思いますよね。私は子どもが2ヵ月の頃に絵本の読み聞かせを始めましたが、なんだか一方通行な気がして、すぐにやめてしまいました。生後半年ごろからまた始めましたが、そのころには色んなものに反応するようになっていたり、好きなページでは笑うようになっていたので、読み聞かせが楽しかったですね。
読んでみようかな、と思ったときに好きなタイミングで始めてみて下さいね。「いつまでに始めなくてはいけない」というのもありませんし、ルールもありません。もちろん何才まで読み聞かせをすれば良い、という期限もないので、子どもが「読んで!」と言ってくるうちは何才まででもつきあってあげたいですね。
子どもに絵本を読み聞かせる5つの効果
絵本の読み聞かせによる効果やメリットは、数えきれないほどたくさんあるといわれています。その中でも代表的なものを5つ紹介します。
①心の栄養になる
絵本を読み聞かせるときに、子どもを膝の上にのせるなどスキンシップをとりながら読むことで、子どもは強い安心感を覚えます。この安心感を与えることが、幼児期にはとても重要といわれています。
子どもにとって絵本は読んでもらうものであり、それに応えてあげることで、子どもはママやパパからの愛情を確認できます。「自分は愛されている」という思いこそ、自己肯定感に繋がっていくものなので、たくさん愛情を届けてあげたいですね。
子どもの自己肯定感を育むのは、親からの愛情だけではありません。絵本の中で出会うたくさんのストーリーと登場人物たちが、子どもの自己肯定感を高めてくれることもあるんです。
絵本を通してたくさんの世界を知ることができますよね。たとえば、小さくて弱い登場人物が絵本の後半でみんなを助けたり、人の役にたったり。このようにたくさんの世界を知っていると、子どもが現実の社会で「自分の居場所はここだけじゃない」と発想を変えることができたり、困難にぶつかっても違う方向から解決策をみつけることができたりします。
自分はダメじゃない、とくじけない心は自己肯定感から生まれるもの。豊かな心を育てるのに、絵本は役立つかもしれませんね!
②語彙力、好奇心や想像力を育む
絵本によってたくさんの言葉と出会うと、語彙力の向上に繋がることは想像できますよね。私たちが普段なかなかつかわない言葉や、会話の中では出てくることの少ない言葉も、絵本の中でつかわれていたりします。
また、絵本は映像をみることとは違い、動かない絵をみて自らストーリーを想像することになります。子どもが主体的にイメージをつくっていくので、想像力や好奇心を高める事にも繋がります。
③集中力が身に付く
絵本の読み聞かせを続けていると、だんだんと集中力がつくようになります。子どもによっては絵本に集中できない、じっと座って聞けない、という子もいるかもしれません。そんな時はその子が好きなものや興味のあるものをテーマにした絵本を選んであげるのがおすすめです。
④他者との関わりを楽しめるようになる
絵本の中で登場人物同士の関わりや、言葉のやりとりがたくさん出てきますが、子どもは他者とのコミュニケーションを絵本から学ぶこともあります。
こんな時は「大丈夫?」って心配するんだとか、「ありがとう」って言うんだ、などと子どもなりに吸収していくのです。そして、実際に人との関わりを自ら楽しむことができるようになります。
私たち親の教育だけではいき届かないところを、絵本が助けてくれたらありがたいですよね。
⑤感情表現が豊かになる
子どもは絵本に出てくる登場人物の感情を理解しようとします。様々なストーリーの、様々な感情の動きに触れて、感情を読み取ることができるようになるそうです。
絵本には登場人物の喜び、悲しみ、怒り、恐怖、楽しさなどたくさんの感情が表現されていますよね。子どもはまるで登場人物になったかのように、感情や気持ちを想像します。そしてその感情をを普段の生活でも、表現するようになります。
このように疑似体験を通じて喜怒哀楽を学び、人の気持ちがわかる子に成長していくといわれています。
親なら誰でも思いやるのある子に育ってほしい、と思うもの。そんなときは様々な種類の絵本を読んであげるのもおすすめです。
年齢別のおすすめ絵本
【ねんねの時期/音をたのしめる絵本】
もこ もこもこ(谷川俊太郎)/文研出版
「しーん、もこもこ、にょきにょき」赤ちゃんが大好きなオノマトペが登場する絵本。詩人谷川俊太郎がおくる不思議な世界。ユニークな音の表現に赤ちゃんは笑顔を見せてくれるかも!
【くびがすわってきたら/色や形をたのしめる絵本】
Sassyのあかちゃんえほん がおー!(La ZOO)/角川書店
発達心理学を研究してデザインされたSassyのグラフィックは、赤ちゃんの目をひくはっきりしと色合いといつもにこにこしているお顔、コントラストの強い模様で描かれています。動物の鳴き声がたくさん登場するので、赤ちゃんが喜ぶ一冊。
【おすわりができるようになったら/リズムや絵がたのしめる絵本】
いいおかお(松谷みよ子)/童心社
最初は女の子が一人でいいおかおをしています。そこにどんどん動物たちは集まってきて、みんなでいいおかおをします。最後はいいおかおをしたみんなにご褒美が待っている、というストーリー。絵本を真似して子どももいいおかおをしてくれるかも!
おつきさまこんばんは(林明子)/福音館書店
ページをめくるとだんだんとおつきさまが見えてきて、絵本の中の夜空に本当におつきさまがのぼったような温かい気持ちになれる絵本。ページをめくるたびに子どもたちはワクワクしたり、ほっとしたり。この絵本を読むと、夜になって月が見えるとなんだか嬉しくなります。
【1才以降/ストーリーや仕掛けがたのしめる絵本】
はらぺこあおむし(エリック・カール)/偕成社/児童書出版社
世界で親しまれているはらぺこあおむしは分かりやすいストーリーと美しいイラストが素敵な一冊。次々に食べ物を食べていく場面は大人でも楽しい気持ちになります。たくさん食べて大きくなったあおむしがきれいな蝶になっていく様子は子どもに自然と未来への希望を与えてくれます。
もりのかくれんぼう(末吉暁子 、林明子)/偕成社
女の子が森の動物たちとかくれんぼをする物語。かくれんぼのドキドキとワクワクが体験できる絵本です!見つけるたびに「みつけたっ!」と子どもが喜ぶこと間違いなしです。
地域の図書館にも行ってみよう
地域の図書館では様々な親子のための取組が行われています。「ファーストブック」って聞いたことありますか?ファーストブックは赤ちゃんが生まれて初めて出会う本という意味で、最初の一冊を大切に選んであげることができたら素敵ですよね。
地域によってはファーストブックを手作りする取り組みを行っているところもあるみたいです。他にも3ヵ月検診や6ヵ月検診時に絵本をプレゼントしてくれるところも!こちらの取り組みは「ブックスタート」などと呼ばれることが多いようです。
図書館では絵本の読み聞かせのイベントや、乳児の絵本コーナーなどもあって親子で楽しめるのでぜひ行ってみて下さいね。
まとめ
絵本の読み聞かせは子どもにとっていいことがいっぱいでしたね。実は子どもだけではなく、ママにとってもストレスの緩和に繋がるなどいいことがあるみたいです!絵本の読み聞かせは親子のコミュニケーションとしても大切な時間です。子どもと一緒に豊かな心を育みながら素敵な絵本ライフを!
リトル・ママ認定ライター あいり