子供によって個人差が大きいトイレトレーニング。あっという間にできるようになることもあれば、なかなかできないこともあります。よく耳にする悩みは、「トイレでうんちができない」というもの。子供自身、うんちが出ることが分かっていても、色々な要因がかさなってトイレでできない場合も多いです。こうなってしまうと、できるようになるまで時間がかかることもあります。今回は、トイレでうんちができない原因や、子どもへの声掛けについて説明します。
トイレトレーニングを始めるタイミングには、いつから始めなくてはいけないという決まりはありませんので、子どもの成長に合わせて始めるのが理想的です。 「トイレまで歩けるようになったら」 「おしっこの感覚が空くようになったら」 「自分でおしっこを意思表示できるようになったら」 「便座にしっかり座れるようになったら」 などが目安です。
一般的には2歳ごろから始めるケースが多いですが、3歳から始める子もいるなど、個人差が大きいのが特徴です。 無理強いをせず、焦らずに子どものペースに合わせて見守ることが大切です。
トイレトレーニングは長期戦になることも多いですので、大人にも余裕が必用です。 パパ・ママに精神的、時間的余裕がない場合は、時期を改めることも必用かもしれません。
春〜夏は、薄着で服を脱ぎやすいということ、また、洗濯物が乾きやすい季節であることからトイレトレーニングにぴったりだと言えるでしょう。
逆に、秋〜冬は、厚着ですのでお子さんが服を脱ぎにくいです。また、分厚い衣類を大量に洗濯して乾かすのが大変です。
春〜夏に開始できるのがベストですが、トイレトレーニングは子供の発達に合わせて始めることが大切です。季節を重要視しすぎるあまり、焦ってしまわないようにしましょう。
2〜3歳の子どもは、平均的に1日に6回から10回おしっこをすると言われています。その回数だけトイレの練習ができるわけですから、おしっこに関しては子どもが感覚を掴みさえすれば、あとは比較的スムーズに進みやすいと言えます。
しかし、うんちは回数が少ないせいもあり失敗体験を積みやすく、子どもによってはトイレトレーニングが進まなくなってしまうこともあります。中には小学生になってもうまくトイレでうんちができないというケースも見られます。
うんちのトレーニングを上手にすすめるためには、おしっこのトレーニングと同時進行するのがよいでしょう。おしっこと同じように、うんちのタイミングも見逃さないようにするのがポイントです。
おしっこよりもうんちのほうが、「いつでるか」が分かりやすいと思います。子どもの生活リズムや、表情などを読み解いて、トイレに誘うタイミングを見計らってあげましょう。
トイレトレーニングを進めていく中で「おしっこはすぐにできるようになったのに、トイレでうんちができない」子どもは多いです。その理由としては以下のようなものがあります。
「座ってふんばる」ということ自体に慣れていない可能性があります。オムツ時代は、立った姿勢でうんちをする子どもも多いですよね。ですので、座った姿勢にさえ慣れれば、トイレでうんちができるようになるかもしれません。この場合、まずはトイレに座らせることから始めましょう。最初は、オムツを履いたままの状態でトイレに座らせてみるのもよいでしょう。
うんちをするためには床に足を付けて踏ん張る必要がありますが、身長の低い子どもは床に足が届かず、うんちを出すために必要な力が入らなくなってしまいます。お腹やお尻に力が入らないと、大人でもうんちが出しにくいですね。トイレでうんちができない子どもがうまく足を踏ん張ることができるようにするには、身長に合った踏み台があればよいかもしれません。
冷たいトイレの便座は、大人でも嫌なものです。この場合に有効なのは、便座カバーや、便座シートです。おまるや子ども用の便座に使える便座カバーもありますよ。
時間のかかるうんちの間、ずっとトイレの個室にいるのが嫌な子どももいます。気が散ってしまって、トイレでうんちができないのです。この場合は、パパやママが付き添ってあげるのが良いでしょう。優しく声を掛けてあげると子どもも安心します。
下の衣類を脱いだ状態が不安、という子どももいます。この場合、トイレに座らせてから太ももの上にタオルを置いてあげると安心につながる場合もあります。
一度はできるようになったのに、またトイレでうんちができない状態になってしまった…という場合に考えられるのが、いわゆる「おつり」です。うんちが便器の中に落ちたとき、水が跳ね上がってしまい、おしりに当たるのが嫌だという子どもは意外と多いもの。思い当たる場合は、水面にトイレットペーパーを敷いて、水の跳ね上がりを防いであげましょう。
「トイレで一人になるのがイヤ」という子どももいますが、逆に「一人になりたい」という場合もあります。うんちするところを見られたくないのですね。この場合は、ママ・パパはいったんトイレの外に出てあげて、声掛けしながら焦らず待つのが良いでしょう。
トイレでうんちができない子どもへの声かけで一番大切なのは叱らないことです。以下3点は覚えておくとよいでしょう。
「トイレに行ってね」と突き放すのではなく、「一緒に行こう」と寄り添ってあげるのがベターです。子供がトイレを恐いと思ってしまわないように優しく声かけをしましょう。
トイレでうんちができない状態でパンツやオムツでしてしまっても、責めたり叱ったりしないことが大切です。声掛けは「きれいにしようね」程度におさめ、さっと片付けをしましょう。
先述したように、子どもによっては見られているのがイヤという場合もあります。その場合は「外で待っているから、うんちが出たら教えてね」と声をかけ、トイレの外で見守るのが良いでしょう。
トイレでうんちができない、トイレトレーニングでうんちだけがなかなか成功しないというケースは珍しくありません。焦りは禁物ですし、叱っても逆効果のことが多いです。叱ったり怒ったりすると、隠れてオムツの中にうんちをするようになったりと、長引いたりするケースも見られます。 うんちはタイミングさえつかめれば、1回成功すればあとはうまくいくというケースが多いので、気持ちをゆったりさせて見守ってあげましょう。「トイレでうんちをしたらいいことがある!」と思えるような、子どもの意欲を掻き立てるご褒美があってもいいですね。
大切なのは、トイレでうんちができないことを責めるのではなく、成功したときにたくさん褒めてあげることです。そうやって、子供の自信を付けさせることが、次の成功へと繋がります。
家で上手にトイレでうんちができない場合でも、幼稚園や保育園に通い始めたのをきっかけとして、周りの子どもに影響されていきなりできるようになった…というケースもあります。
トイレトレーニングを始めるタイミングには、いつから始めなくてはいけないという決まりはありませんので、子どもの成長に合わせて始めるのが理想的です。
トイレでおしっこはできるのに、うんちだけはできない…というのも、よくあることです。焦らずに見守りましょう。トイレでうんちができない背景には様々な理由がある場合が多いです。記事を参考に、トイレで過ごす時間を快適にしてあげてくださいね。
声掛けは、「優しく楽しく」が基本です。失敗した時にも責めないようにして、ときにはトイレの外に出て声掛けするなど距離感も考えて、子どもに寄り添ったトイレトレーニングを進められるといいですね。
ライター 星まさよ
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