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ドリル?遊び?子どもの主体性を伸ばすには?

中学受験のプロ・小川大介先生が、乳幼児ママ・パパに送る子育てコーチング第2回。

ママ達に問題です。A君がひらがなや数字を覚えたり、せっせとドリルを解いたりしている横で、B君は思いっきり遊んでいます。さて、どちらが「自分で考えて行動する力」がつくと思いますか?

遊びで自分を「最大限に使う」

 ママ達は子どもが文字を読めたり、計算できたりすることに意識が行きがち。そういった知識をつけることはもちろん大切です。でもそれは教えられて(外から与えられて)知識が増えただけで、使えているかどうかは別の話。
 一方、遊んでいる時は自分の興味に従い、考えたり、作ったり、壊したりしながら「頭と体を使って」います。これが実は勉強することよりも大事な経験なんです。

 自ら行動する力をつけるには「何をさせるか」ではなく「やりたいことをやる」、つまり「よく遊べ!」なんです。

ママとパパの使命

 子どもが遊んでいる時には、ママやパパにも重大な使命があるんですよ。それは「子どもの情熱を間違えないこと」。
 親は子どもが熱中している横から「これをやったら?」と口を出しがち。僕も自分が本や文字が好きだったので、息子に勧めたことがあります。ところが息子はノッてこず…文字より数に興味があったんです。遊びの中から「子どもの真実」を知り、それを尊重することができました。

 ここを間違えると、親の価値観で「作られた」子どもになってしまうかもしれない…。こわいですよね。遊びは、親にとっても重要な子育てなんですよ。 

公園など土の地面に直線や曲線、丸や三角など図形を描きながら「ママについてきて~」と促します。視界に収まらないようなものを描くとき、「何ができるかな?」とワクワクします。できれば描き終えたら高い場所から見下ろせたらいいですね。

【この遊びで育つのは】

*図形が頭にインプットされ、風景の中で発見するように
*お家での遊びを外でも!好奇心を育む

イラスト●正田真穂

小川大介●教育専門家。京大卒業後、プロ個別塾SS-1を設立。6000回の面談を通して子どもが伸びる秘訣を見出す。現在、幼児教育から企業人材育成まで幅広く活躍中。著書に『1日3分!頭がよくなる子どもとの遊びかた』(大和書房)など

ママ子育てコーチングの小川大介先生

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