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自転車での抱っこ紐利用は違反になる?ならない?

自動車と違って免許をとる必要がなく、移動手段としてとても便利な乗り物の自転車。小さなお子さんがいるママは多くの人が利用していると思います。

 

外を歩いていると抱っこ紐に乳児、チャイルドシートに幼児を連れたママを見かけたことありますよね?もしくは自分がそうだというママもいますよね。ですが、ちょっと待ってください。自転車での抱っこ紐利用は法律違反になる場合があることをご存知ですか?

 

ここでは、自転車乗車中の抱っこ紐を利用したことで違反になる場合と、ならない場合のケースを説明していきます。

抱っこ紐を利用し赤ちゃん、乳幼児をおんぶや抱っこして自転車を運転することが実は危険なことだとご存知でしょうか?


転倒した際に重大事故に繋がる危険性が高く、乳児が死亡する事故も発生しています。実際に子どもを前抱っこしている状態で自転車を走行中に転倒し、子どもが頭を強く打ち死亡した事故が発生しています。

 

「では自転車での抱っこ紐利用は危険だからしてはいけないのか」と思うかもしれませんが、兄弟育児をしているママは上の子を保育園や幼稚園の送迎や、買い物で必要になる場合があると思います。危険性があることを理解し、安全に最大限に配慮して乗ることが大切です。


抱っこ紐を使う場合の注意点や道路交通法に関しても説明していきますので、大切なお子さんのためにも正しい知識を身につけましょう。

自転車での抱っこ利用は違反?

『道路交通法』(以下道交法と略します)という言葉を耳にしたことがあると思います。自動車を運転する人が守らなければいけない法律じゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、そうではありません。
道交法第2条で自転車は軽車両と区分されていて、自転車に乗る人もこの道交法を守らなければなりません。

道交法の57条には二人乗りを禁止することが記載されています。

「それでは子供乗せ自転車は違反なのでは?」と思われた方、安心してください。子供乗せ自転車においては道交法の細則となる『道路交通規則』には子供乗せ自転車が法律で認められていることが記載されています。そして、この『道路交通規則』に抱っこ紐利用に関して記載されているのです。

どのように記載されているのか、例として『東京都交通規則』第10条を一部省略して紹介します。

第10条 (略)

(1)乗車人数の制限は、次のとおりとする。

    • ア 二輪または三輪の自転車には、運転者以外のものを乗車させないこと。ただし、次のいずれかに該当する場合はこの限りでない。
      • (ア)16歳以上の運転者が幼児用座席に小学校就学の始期に達するまでの者1人を乗車させるとき
      • (イ)16歳以上の運転者が幼児2人を同乗用自転車(運転者のための乗車装置及び2の幼児用座席を設けるために必要な特別の構造又は装置を有する自転車をいう)の幼児用座席に小学校就学の始期に達するまでの者2人を乗車させるとき

           :              略              :

  • ウ 16歳以上の運転者が幼児(6歳未満の者をいう)1人を子守バンドなどで確実に背負っている場合の当該幼児は当該16歳以上の運転者の一部とみな す。

東京都道路交通規則

 

 

このように運転者が16歳以上の者で、且抱っこ紐を使用した上でおんぶをしていれば違反にならないとされています
今回は東京都の例で紹介しましたが、『道路交通規則』は各都道府県で出されていて、地域によっては異なることもあります。しかしいずれにしても”16歳以上の運転者”、”抱っこ紐でおんぶしている”ことは共通して違反にならないとされています。

前抱っこをしてしまったら道交法違反となりますので、しないよう心がけましょう。

 

そして補足になりますが、運転者が16歳以上で幼児を1人幼児用座席に乗せ、赤ちゃんを抱っこ紐で背負うのは違反になりませんが、幼児を前後の座席に1人ずつ乗せて赤ちゃんを背負っていた場合は違反になりますので注意しましょう。

万が一赤ちゃんを前抱っこしてしまったり、赤ちゃんをおんぶしていても運転者が16歳未満であれば道交法違反として2万円以下の罰金または過料を科せられることになります。

前抱っこが道路交通法で違反とされる理由は?

そもそも何故前抱っこがなぜ道交法で違反とされるのでしょうか。それは、前抱っこがおんぶに比べて危険な理由があるからです。

 

赤ちゃんとの間に隙間ができてしまう

実は前抱っこはおんぶに比べて赤ちゃんとの密着する面積が少ないのです。ベルトをしっかりすればいいのでは?と思うかもしれませんが、前抱っこの状態でベルトをきつくし赤ちゃんとの隙間をなくして自転車を運転しようとすると足が赤ちゃんにあたりペダルが漕ぎにくくなってしまいます。かといってペダルを漕ぐためにベルトを緩め隙間を作ってしまうと赤ちゃんが落下する危険性が高まってしまいます。

 

視界が妨げられてしまう

前抱っこをして歩いていると自分の足元がよく見えませんよね。それは自転車に乗っても同様です。足元が見えにくいだけでなく、赤ちゃんが視界に入ると運転に集中できなくなってしまいます。かわいい赤ちゃんが視界に入ればついついみてしまうもの、ですがそれで転倒などの事故を起こしてしまっては大変です。
運転に集中し安全運転で乗らなければなりません。

 

バランスが悪くなってしまう

赤ちゃんは時に予想していない行動をします。運転中に赤ちゃんが急に反りなどの動きをとるとハンドルが取られてしまう可能性があります。また、ペダルを漕ぐ足が赤ちゃんに当たってしまい、バランスが取りにくいです。バランスを崩し転倒してしまうと運転者だけでなく、赤ちゃんも大きな怪我や最悪の場合死亡事故につながりかねません。

おんぶで自転車に乗るときの注意点

赤ちゃんの首がすわってから

おんぶの使用開始の月齢はメーカーによって異なりますが、多くのメーカーが首がすわってからとしています。一般的に赤ちゃんの首がすわるのは4ヶ月頃、早い子は2、3ヶ月頃と個人差があります。

首がすわっていないうちにおんぶをするのは赤ちゃんの首に負担がかかります。必ず赤ちゃんの首がすわってからおんぶしましょう。

 

できるだけ赤ちゃんを運転者に密着させる

背中に密着させられるおんぶですが、きちんと赤ちゃんを固定させるためには抱っこ紐を装着するときは毎回ベルトの調整をきちんと行いましょう。季節によって赤ちゃんの洋服の厚さも違いますので、きちんと装着して赤ちゃんを密着させましょう。

 

乗る前に自転車の点検を行う

自転車の乗車前にはタイヤやブレーキの状態に異常がないか確認をしましょう。 タイヤがパンクしていたり、ブレーキに異常がある状態で運転すれば事故発生の危険性が高まります。赤ちゃんと自分自身の安全のため日頃から自転車の状態を確認しておきましょう。

 

抱っこ紐のベルトが下がっていないか確認する

自転車に乗る前に抱っこ紐のベルトが垂れ下がっていないか確認しましょう。もし長い状態で垂れ下がっていたらきちんと纏めておきましょう。垂れ下がったまま自転車を運転していたら、タイヤにベルトを巻き込み転倒する可能性があります。大変危険ですのできちんと確認しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。赤ちゃんと自転車に乗る時は上記でご紹介した内容を参考にしていただけたらと思います。
法律を守るためにも、赤ちゃんと自分自身の安全を守るためにも赤ちゃんは背負った状態で自転車に乗ってくださいね。


また、ヘルメットを使える月齢になったら、必ず着用することが大事です。首や腰が座って幼児用座席に乗せる時は必ず着用することが義務付けられています。もしヘルメットを嫌がるようでしたら人気のキャラクター物を探してみるのもいいですね。

交通ルールを守り、赤ちゃんとのお出かけや普段の生活で自転車を利用してください。

リトルママ認定ライター 石川美奈子

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