「赤ちゃんはどうやってできるの?」と子どもに聞かれたら、きちんと答えられますか?親の話を素直に受け止められる幼児期こそが、性教育の始めどき。
性について、親子で楽しく話し合うことができたら、性犯罪を防ぐだけでなく、思春期になってからもよき相談相手でいられるそうです。
とにかく明るい性教育「パンツの教室」協会の代表理事、のじまなみさんに詳しくお伺いしました。
目次
“性教育=セックス教育”というイメージがあるかもしれませんが、「性」という字は「心が生まれる」と書きます。性教育とは本来、命の誕生の素晴らしさ(命の教育)、愛され・愛すること(愛の教育)、自分の身を守ること(防犯の教育)を伝えること。
命の成り立ちを科学的に説明するために、ほんの一部にセックスのことがあるだけです。
「性教育は3才から」と言われています。早ければ早いほどいい、という理由は?
3〜10才くらいは「うんこ」「おちんちん」「おっぱい」が大好きな年齢。ただ興味があるだけで、いやらしい感覚は持っていません。性に関心のあるこの時期に、楽しく&ごく普通に性の話をすることで、子どもはすんなり性を受け入れられるようになります。
子どもの約8割が、3〜5才までの間にこの質問をすると言われています。子どもは真剣に聞いているのに、親が「そんなこと聞かないの!」と怒ったり恥ずかしがったりしてしまうと、子どもは「親にしてはいけない話なんだ」と思い、性の話を親にしなくなってしまいます。この質問をされたときこそ、性教育の貴重なチャンスです。
10才くらいになると、心も成長して、親のことを“うざい”と思ったり、親から性の話を聞くのが恥ずかしくなったりします。親も同様に話しづらくなるもの。思春期になってからでは遅い、という理由はここにあります。小さい頃から、ごく普通に性の話ができる関係を築いておくのがベスト。
「子どもの性トラブル」というと大人からの被害の印象が強いですが、未就学児同士の性トラブルも珍しいことではありません。また、スマホを持ち始めると、小学生でもクラスのグループチャットで「裸の写真を送って」と同級生同士で送り合うことも…。
「うちの子はまだ幼いから」と親は思っていても、子どもを取り巻く環境が許してくれません。だからこそ、早い時期からの性教育が大事なのです。
性教育の実践で、まず子どもたちに教えたいのが、体には自分だけが触ったり見たりしていいプライベートな場所があるということ。プライベートという言葉は子どもにはわかりにくいので、「水着ゾーン」という言葉を使うといいでしょう。
※「水着ゾーン」は株式会社TerakoyaKidsの登録商標です(商標登録第6192046号)
『水着ゾーンを見たがったり、触ったりする人は危険な人!』
『人から水着ゾーンの話をされるのが嫌だと思う人もいるから、話すのはおうちだけにしようね』
『大好きな女の子にチューをしたり、ふざけてスカートをめくったりするのも、水着ゾーンだからダメだよね』
次の記事では『赤ちゃんはどうやってできるの?』にどう答える?性教育のお悩みQ&Aを掲載!
\お話を聞いたのは…/
元看護師で3姉妹の母。性教育を子どもたちに明るく楽しく伝えたい、という思いから2018年に同協会を設立。これまでの講座受講生は2万人以上。初めての著書がamazon2部門にて1位。
取材・文/門司智子
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