上木原さん:私はもともと塾の講師で、まさに偏差値教育の中心にいましたが、そこで頑張ってきた子どもたちが10年、20年後、偏差値に比例して幸せになっているかというと、必ずしもそうではないことを痛感しています。
昔はいい大学に行って有名企業に入るというレールに乗ってしまえば安泰でしたが、今、社会で求められるのは学歴だけではなくて自分の得意を究める力、つまり“自分の武器”です。
これまでは子どもを偏差値という一方向からしか照らさなかったけれど、本当はいろんな角度から照らすとキラキラ輝く場所があるんです。
だから偏差値教育だけでは限界があるし、それだけを指針にする必要はなくて、もっとb>多種多様な選択ができる教育を考えていくべきなのだと思います。