ぜんそくは2~3才で発症することが多いですが、症状があるのに見過ごされている人も多くいます。風邪症状による咳や、鼻水が流れ込むことによる咳だと考えて放置していると、気道のダメージが進行していき、成人ぜんそくへ移行していく可能性があります。それを防ぐためにも幼児期に専門医による適切な診断と治療が必要になります。
ぜんそくの治療の目的は、発作を起こさずに安心して日常生活を送ることができるようにすることと、将来までぜんそくを持ちこさないようにすること、です。
基本的な治療法は、発作が起きたときに症状を和らげる薬(発作治療薬)と、日頃から発作を起こさないように予防する薬(長期管理薬)の投与があります。症状が治まったからと治療を怠ってしまうと、気道の炎症が持続して気道の壁が厚くなって、発作が起きやすくなります。この悪循環を繰り返さないためにも治療の継続が重要。定期的に受診し、医師の指示に従いましょう。