郡司 華子(ぐんじ はなこ)さん
株式会社プレザンス 代表取締役
4年間のフランス留学時代にハーブに親しむ。日本でも有機ハーブティーの良さを知ってもらいたいと2012年会社設立。フランスと日本の文化の橋渡しを担う。3才の男の子のママ。
フランスをはじめとするヨーロッパでは、ハーブは人に恵みをもたらすものとして、古くから親しまれてきました。その日の体調や気分に合わせてハーブを選び、心とカラダのコンディションを整えているのだとか。今回は夏を乗り切るアイディアいっぱい!ママ、キッズも楽しめるハーブのメソッドをご紹介します。
郡司さんが取り扱う「マリー・ドゥ・マゼ」のハーブティーは南フランスのセヴェンヌ地方の畑で有機栽培されたもの。豊かな自然に囲まれた地で育ち、最良の時期に手摘みされ、ゆっくり自然乾燥されることで、ハーブの薬効が引き出されています。
そもそもハーブは修道院で栽培され、けがや病気の治療薬として使われてきた歴史があり、現代では自然治癒力を高めるホリスティック医療の礎を築いています。
ハーブは医薬品のように症状をピンポイントで治すものではなく、体調や体質に合わせて選ぶことで、心とカラダにゆっくりと働きかけてくれるもの。欧州ではハーブティーをはじめ、アロマテラピーやハーバルバス、リキュールなど、ハーブが暮らしに根づいています。
夏におすすめのハーブティーの飲み方は、フレッシュハーブでも良いですが、ドライにして煎じることで薬草成分が多く抽出されます。アイスの場合は水出しでは成分が出ないので、熱湯で濃いめに入れて氷を足して。体を冷やしたくない方は通常の出し方で、温かいままでどうぞ。
メントールの香りで眠気を覚まし、気分をリフレッシュさせてくれるのはペパーミント。はじけるような爽やかな味が口の中に続きます。消化器系の機能を整えてくれるので、食欲不振や食べ過ぎにも重宝し、フランスでは食後によく飲まれています。
レモンバームは香りも味もマイルドで、夏場に好まれるハーブのひとつ。やさしく繊細な味わいで、欧州では子どもからお年寄りまで、幅広く飲まれています。
カモミールは万能のハーブ。頭痛、生理痛や胃炎を和らげるのに役立つと同時に、精神的なストレスにも働きかけてくれます。かわいらしい白い小花がもたらす苦みが口に残るので、子どもには温かいうちに、はちみつを入れ、相性のよいミルクと合わせても。
飲むだけでなく暮らしにも役立つハーブはタイム。抗菌作用に優れているので、虫歯、口臭、風邪予防に◎。ハーブティーでうがいをすれば感染症の予防にも。
ハーブティーは抗酸化力を持つポリフェノールが含まれているのでエイジングケアにも最適。おまけにノンカフェインでノンカロリー。ただし、野菜と同じように環境や栽培方法により味わいが違うので、高品質なものを選びましょう。
ブーケガルニとは洋風煮込み料理に欠かせないハーブの束のこと。タイムやローズマリー、パセリ、ローリエが定番。化学調味料を使わなくても、料理に豊かなコクと香りを与えてくれます。
最近では、日本でも手に入りやすくなり、ハーブを細かくしてお茶パックに入れれば簡単に作れます。
そこで野菜ぎらいのお子さんにおすすめポタージュの作り方をご紹介します。
材料や作り方もとてもシンプルで、たまねぎとじゃがいもをベースに、グリンピースやゴボウなど季節の野菜をプラスするだけ。鍋にオリーブオイルとバターを入れ、みじん切りにしたたまねぎをよく炒めてから、塩、胡椒をして、水と残りの野菜とブーケガルニを入れて煮込みます。火が通ったら、ブーケガルニを取り除きブレンダーなどでなめらかにし、牛乳でのばして温めなおしたら美味しいスープの完成です。
この夏、お茶や料理など暮らしにハーブを取り入れて、暑気払いしてみるのもいいですね♪
株式会社プレザンス 代表取締役
4年間のフランス留学時代にハーブに親しむ。日本でも有機ハーブティーの良さを知ってもらいたいと2012年会社設立。フランスと日本の文化の橋渡しを担う。3才の男の子のママ。
南フランスセヴェンヌ地方の標高450mにある10ヘクタールの畑で栽培。
午前中の家仕事がひと段落したら、自分のためにハーブティーを。癒されます。
ハーブティーのデザートはのど越しがよく、夏におすすめです。
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