3ヵ月以上生理がこないことを「無月経」といいます。
生理の周期に関わる女性ホルモンは卵巣で作られ、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2つのホルモンがあります。女性ホルモンの分泌は、脳と卵巣が常に連絡を取り合いながらコントロールしているため、精神的ストレス、睡眠不足、環境や体重の変化など、脳に負荷がかかると排卵が抑制され、生理不順や無月経になります。放置しておくと、子宮の内膜が剥がれずにエストロゲンにさらされ続けることで子宮内膜増殖症や子宮体がんのリスクが高まることがあります。
また最近多いのは、無理なダイエットによる無月経。月に5%以上体重が減少すると「子孫を残すより命を守るのが優先」と脳が女性ホルモンの分泌をお休みし、無月経となります。エストロゲンには骨を作る大切な働きがあります。エストロゲンの量が減少して生理がこなくなると骨粗鬆症になりやすく、疲労骨折などの症状が出ることも。3ヵ月以上生理がこない場合は、原因が何なのかを調べて治療をすることが大事なので、早めに受診してください。