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日本のランドセル文化はなぜ生まれたの?始まりは明治20年から!|特別インタビュー

ランドセル工業会 会長

こどもがまんなかPROJECTが監修するラン活のバイブル「ランドセル読本2024」の発刊を記念して、一般社団法人日本鞄協会 ランドセル工業会 林州代会長にインタビュー!136年間、子どもたちを守り続けてきた日本独特の文化「ランドセル」についてお話を伺いました。

林州代会長

一般社団法人日本鞄協会 ランドセル工業会

林 州代(はやしくによ) 会長

 これを読んでくださる方の多くが、お子さまの小学校入学に向けて心を弾ませていることかと思います。ラン活も、ぜひ親子で楽しんでいただきたいですね。そんな中で知っておいてほしいことがあるので、お伝えします。
 ランドセルは、子どもの通学鞄として明治20年に生まれ、136年という歴史を持っています。今では日本の文化の1つと言っても過言ではないでしょう。毎年の入学シーズンに、まだ幼い新1年生がピカピカのランドセルを背負って登下校する姿も春の風物詩のようになっています。

 こうしたランドセルに対し、最近は間違った情報が大手を振ってまかり通っているのが気になりますが、それについてはランドセル読本編集部から2~3ページでお伝えしている通りです。いずれにしても、メディアや地方行政に関わる人が、個人的な感覚に基づいた発言をするのは残念でなりません。あえてもう1つ付け加えておくなら、「ランドセルは高い」という誤解です。ネットで検索をすると、廉価な商品はいくらでも出てきます。これは幅広い選択肢の中で選ばれる価格帯の話なのです(※関連記事あり)。

 ランドセルの良さが一番分かりやすいのは、実際に背負った時です。ついつい「自分が小学生だった頃のランドセル」をイメージしてしまいがちですが、今の商品を背負ってみると、基本の形は変わらないのに、驚くべき進化を遂げていることを感じることでしょう。

 

確固たる自信の上にさらに安心を重ねる6年保証

 ランドセルには、この形でないと出せないメリットや魅力が数えきれないほどあります。具体的な機能は編集部の記事で触れていますが、そうした良さを保ちながら、6年間ほぼ毎日使っても良好な状態を保っていられる鞄は、ランドセル以外にほとんどありません。全てが職人たちの〝努力〟と〝想い〟の結晶なのです。

 実際、お子さまが小学校を卒業された保護者の方から「6年経ってもこんなにきれいな状態で驚きました」といった声をいただくことも多くあります。私たちランドセル工業会の会員企業は全社「6年間保証」を謳っていますが、この制度が使われることはごくまれです。そうした事実が示すように、私たちはランドセルの品質と耐久性に自信を持っていますが、さらに安心を高めようとこの保証制度を設けています。しかもこれはダブル保証になっており、万一購入した会社が6年間のうちになくなったとしても、工業会全体で修理を担保し、部品も最低6年間は保存して欠品を防いでいます。こうした制度も、普通の鞄では考えられない内容。ランドセルの魅力は、優れた機能や便利さだけでは語れないのです。

昭和30年代のランドセル

昭和30年代の牛革製ランドセル。基本形状は現在と変わらない

 

ランドセルは子どもの幸福を願い
未来へ受け継ぐ〝夢のかたまり〟

 小学校入学は、人生の大きなライフイベントです。その節目を祝うために、保護者やおじいちゃん・おばあちゃんたちが想いを込めて、子どもにランドセルを贈る。そんな笑顔がいっぱいのシーンを、わたしたちランドセルに関わる者はいつも思い描いています。職人をはじめ、素材屋さん、金具屋さん、糸屋さん、販売店など、1つのランドセルができあがるまでには多くの人たちが関わってきますが、その誰もが子どもたちの幸せを願って、少しでも軽く、強く、快適にという想いを注ぎ込んでいます。いわばランドセルは〝夢のかたまり〟なのです。ランドセル工業会には37社が所属しており、各社が「よりよいものを作ろう」と互いに切磋琢磨しています。そして、毎年その時のベストと呼べるものを提供しながら、さらに上を目指しているのです。ラン活では、多くのメーカーや商品があって迷うかもしれませんが、この〝想い〟がいっぱい詰まったランドセルの中から、大切なお子さんにとってベストな出会いを探してみてください。

こどもがまんなかPROJECT監修「ランドセル読本2024」より

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