トリー:私の親は厳しいタイプで、あまり認められずに育ったので、自己肯定感がとても低いです。だから自分の子どもにはそうなって欲しくないと思っています。親の世代はスパルタ教育というのも根強かったので、負の連鎖もあったのかなと。今は発達障がいやHSCも含め、それぞれの個性への理解も深まっていますよね。子どもたちの多様性がもっと社会に認められるようになっていくと良いなと思っています。まずは娘の敏感さを認めてあげたいです。
ゆのん:私は家庭で自分の意見を伝えることができましたが、3才差の兄はそれができないタイプでした。そんな兄に対して、父親が自分の理想を押し付けている部分がありました。兄はそれを全て受け入れてしまう人で、現在うつ病を患っています。兄は小さい頃から優しくて親の言うことをよく聞く子だったので、大人になってからも自分で全部背負い込んでしまったのだと思います。同じ家庭で育っても、元々持っている気質によって苦しんでしまうことがあるのだと感じています。
トリー:私も親の期待を感じて、大人が思い描く理想の私を演じていました。でも自分の世界が広がったタイミングで反抗期がきて、それまで抑えていたものが爆発し、荒れた時期がありました(笑)。HSCは人の期待に応えようと頑張ってしまうので、ありのままを認めてあげたいですね。
ととろ:私自身が学校にいけない時期があったのですが、母はそんな私のことを認めてくれていました。私も同じように子どものことを受け入れてあげたいなと思っています。家という安心安全な場所があるからこそ、外に出ていけると思うので、息子には命に関わること以外はなんでもしていいよと伝えています。