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「年長」の子どもの特徴と成長の目安は?子育てのポイントや小学校入学前の準備について

言語能力が発達し、いわゆる「ナゼナニ期」に突入する年長(5才児)の子ども。

知的好奇心が旺盛になる時期で、親に言い訳や口答えをしたり、ときには衝突したりすることもあります。

そんな年長の子どもに対し、「どうして聞き分けが悪いの!」と感情的に叱ってしまうこともありますよね。

今回はそんなママに向けて、年長の子どもの特徴や成長の目安、子育てのポイントをご紹介します。

さらに小学校入学に向けてやるべきこと、身に付けさせたいことも、解説します。
本記事を読んで、ぜひ入学前準備の参考にしてください!

年長(5才児)の特徴と成長の目安は?

年長とは?年少や年中との違いは?

年長とは年齢でいうと5~6才児にあたります。

年長になると、バランス感覚が優れてきて、自由に動き回れるようになります。指先の動きが巧みになり、年少や年中に比べて複雑な遊びができるようになってきます。

精神的にもグッと成長する時期で、自分の気持ちだけをぶつけていたこれまでとは違い、友だちや家族と楽しく付き合っていけるようになります。

年長の平均的な身長や体重は?

男児:身長110.3cm、体重18.9kg
女児:身長109.3cm、体重18.5kg

男子の方がやや高めですが、ほぼ男女の差はありません。以降、成長期の間は年間6cmずつ、身長の平均値が上がっていきます。

5才の平均体重は男女ともに約18〜19kgですが、6才になると21kg程度まで成長します。

ただし、身長も体重も個人差があるので、平均値に達していないからと言って、心配しすぎる必要はありません。

年長の身体的特徴は?

年長になると、無駄な動きや力みが減って、スムーズな動作が行えるようになり運動機能がますます向上します。

全力で駆け抜ける楽しさを味わったり、縄跳びやルールのあるボール遊びができるようになります。

日常生活のほとんどを大人並みに行うことができ、学校教育を受ける準備が整ってきます。

年長の知能・精神的な特徴は?

これまでは自分中心の行動が多く見られましたが、年長になると周りの友だちや家族の気持ちなどを考えられるようになります。

喜びや悲しみ、嬉しさなどの感情を相手の表情から読み取ることができます。

人との違いを理解し、話し合いで揉め事を解決できることが増え、共感する力が伸びてきます。

子どもとの会話を大切にし、コミュニケーション能力が高まるようサポートしましょう。

年長の子育てのポイントは?

親子間のコミュニケーションは積極的に

大人っぽく見える年長さんですが、もちろんまだまだ甘えたい時期でもあります。

保育園や幼稚園ではきちんとできているのに、どうして家だとできないの?と感じることがあるかもしれません。

家は安心できる場所、自分を発散できる場所だと捉えていて、子どもなりにバランスを保とうとしている証拠でもあります。

無理をさせたり、無意識のうちに期待を背負わせていないか考える機会にしてみましょう。

褒めたり叱ったりするのは具体的な言葉で

適当な言葉でかわすことが難しくなる年長さん。

大人が思っているより、精神的に成長しています。褒める時も叱る時も、具体的な言葉で子どもの心に届けましょう。

例えば友だちにおもちゃを譲ってあげた時も、「偉かったね」だけではなく、「お友だちの気持ちを考えて譲ってあげられて、素敵だったよ。お友だちに優しい〇〇くん、かっこいいよ」など、何が良かったのかを伝えましょう。

反対に叱る時も何がどういう理由でいけなかったのかを話しましょう。

「〇〇くんは、何がいけなかったと思う?」と子どもの言葉を引き出しながら話をするのも良いでしょう。

子どもの自尊心を大切にする

小さな子どもだからこそ、大人の声の掛け方一つで傷ついてしまうことがあります。

望ましくない行動をしたとき、「◯◯くんはできているのに、どうしてあなたはできないの?」などと言っていませんか?

比べる対象は他人や兄弟姉妹ではなく、子ども本人の過去と今。昔に比べたらできるようになっていることは、たくさんありますよね。

大人と同じで、子どもにも気分が乗らない日はあります。

普段できていることができなかったとしても、責めるようなことはせず、そんな日もあるよねと軽く受け止める方がママ自身も楽になりますよ。

年長の子どもが小学校入学前にしておきたいこと

小学校に入学する前の年長の時期に、ある程度のことができるようになっておく必要があります。

保育園や幼稚園では先生が手厚く一人ひとりの生活習慣までサポートしてくれますが、小学生になると、基本的に自分のことは自分でします。

入学してから慌てることのないように、年長のうちに準備しておきましょう。

一人で服の着替えができるようにする

小学生になると短い休み時間を使って、着替えを済ませなければなりません。

着替えた物をきちんと畳んで、整理しておく習慣をつけておきましょう。

慌てて着替えを済ませて教室から飛び出すと、なくし物をする可能性が高くなり他の授業にも影響を及ぼすこともあるかもしれません。

食事をこぼさずに、行儀よく食べる

きちんと座って落ち着いて給食が食べられるよう、食事の様子を見直してみましょう。

給食のおかわりの量なども、自分で判断する必要があるので、食べられる適切な量を知っておくことも大切です。

家庭でご飯をよそう際、「どのくらいの量が食べられる?」などと聞きながら、自分の満腹ラインをある程度理解させておくと良いでしょう。

トイレなどの生活習慣を身につける

学校のトイレで身構えてしまうと、上手に用を足すことができず身体の調子が悪くなってしまいます。

外出先のトイレでも、一人で用を足せるように練習をしておきましょう。

最近では少なくなっていますが、和式トイレの使い方も覚えておくといざという時役立ちます。

ひらがなの読み書きができる

黒板の字を読んで行動したり、自分の名前を書いたり、ノートを取ったりと、文字を書く機会がグンと増えます。

そのため、入学までに文字の読み書きの習慣をつけておくと、スムーズに学習に取り組むことができます。

完璧ではなくても、ある程度読み書きができている方が授業の理解度も高く、安心して学校生活をスタートさせられます。

受け忘れている予防接種がないか確認

赤ちゃんの頃は頻繁に接種していた予防接種も、年齢が上がり期間が開いてくると、うっかり忘れていた!なんてことも。

入学前に今一度、予防接種の受け忘れがないか確認しておきましょう。

年長の間であれば、麻しん風しん(MR)ワクチンは無料で受けることができます。

その他に「おたふくかぜワクチン」が任意で受けられます。その際に三種混合ワクチン及ポリオの接種が終わっているかも確認しておくと良いでしょう。

まとめ

精神的に自立してきて、一気に大人びてくる年長さん。

それでも、まだまだママのサポートを必要としています。きちんと子どもの話を聞いて、対等に接することで良い親子関係を築くことができます。

小学校に入学すると、子どもの世界はまた一気に広がります。

家庭が一番安心できる場所であること、ママとパパはずっと味方でいること、子どもに伝えていきたいですね。今日も自信を持って、子どもと向き合いましょう!

リトル・ママ認定ライター 今川佳奈

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