最近はインターネット上にチェックリストなど便利なものもありますが、まずお伝えしたいのは、「自己診断して不安になるのはやめましょう」ということ。
臨床心理士として18年間活動し、たくさんの親御さんからご相談をいただいてきましたが、お子さんの性格だったり子どものごく普通の成長過程での行動だったりすることがほとんどです。
例えば、「言うことを聞かなくて癇癪を起こす」「絵本を読んでも聞いてくれない」といったご相談がよくありますが、そもそも子どもは言うことを聞かないもの。近年は少子化で周りに子どもが少ない環境だったり、コロナ禍で否応なしに核家族での育児となっていたり、様々な要因があるとは思いますが、“子どもというもの”そのものを知らない大人が増えている印象を受けます。
もちろん実際に発達のサポートが必要な場合もありますが、どうか不用意に不安にならず「子どもにとって何が最善か」という視点で行動を起こしていただけたらと願っています。