近年、妊娠率は、卵子の質と卵巣予備能(卵巣内に残っている卵子数の目安)が1つの指標になるといわれています。卵子の質は年齢で決まりますが、卵巣予備能には個人差があり、AMH検査(右下図参照)という血液検査で測定します。卵子が少なければ、治療を早める必要があるので、AMH検査は最近の不妊治療検査では一般化されつつあります。
ちなみに、誤解している人が多いのですが、妊活でバランスのよい食事や健康的な体づくりを心掛けることはもちろん大切なことではありますが、これと妊娠率が上がるということは直結しません。もちろん、健康な体は出産や赤ちゃんのためにはとても大事です。ただ、妊娠と出産は別だと考えた方がいいでしょう。
不妊治療では、タイミング法、人工授精、体外受精がありますが、それぞれ半年間くらいでステップアップを行うのが一般的です。2人目不妊などで高齢になれば1、2ヵ月でステップアップすることも。とにかく卵子が少しでも若いうちに 治療を進めていくことが大切なのです。