カラーバリエーションがさらに増える
売場にはランドセルのラインナップが増え、特にカラーバリエーションが豊富になることが予想されます。 ランドセル工業会発表の２０２３年度購入データによると、４年前には男の子の黒が７割あったものが５割程度まで減少し、女の子の赤も１位から４位に。うす紫が３割を占める結果になりました。 ２０２５年度入学用では、男の子のカラー選択肢がさらに増え、女の子はうす紫をトップに分散化が進むと考えられます。流行のくすみ系やパステル系のカラーをはじめ、ジェンダーフリーのカラーも増えており、近い将来には洋服と同じくカラーによる男女の区別はなくなるでしょう。
軽量化するランドセル
ランドセルを選んだ理由を見ると、「色」「デザイン」に続き「軽さ」がベスト３入り。こうしたユーザーの意識に応えるため、各ブランドも素材や製造工程を工夫し、丈夫さを保ちながら軽量化する努力を重ねています。今後は、もっと軽く感じる形状や、デザイン性が高いラインナップも増えてくることが予想されます。
購入のピークはGWと夏休み
購入時期は５月と８月に山があり、ＧＷを目途に目当ての商品を早期購入する方と、ＧＷから夏休み期間を利用してじっくり購入する方とに二分化していますが、年間を通じて購入タイミングがあります。 多くのブランドは２月頃から発売をスタートして、７月頃まで出張展示会などを実施。その後も直営店やＷＥＢサイトで購入が可能です。翌年３月までに購入する方も増加傾向にあり、人気ブランドの限定商品などは早々に完売する場合もありますが、年内までオーダーを受け付けている工場や定番品を通年販売するブランドもあるので、特に慌てる必要はありません。 ランドセル読本の推奨は、全ブランドの新商品が出揃う４月以降での購入です。まずは本誌やＳＮＳ、公式ＷＥＢでの情報収集（※各ブランドのインスタグラム情報はＰ30）を行って気になるブランドのカタログを請求。その後、気に入ったブランドに絞って展示会やショールームなどに足を運んでください。
早期化をあおる発信に惑わされないで！
まだ新学期にもなっていない時期に「残り僅か！」「完売しました！」といった文言がＷＥＢ上に現れます。こうした情報を目にすると「早く買わないと…」と焦ってしまいますが、これらは生産量の少ないブランドが早期購入を促すために行っている販促活動かも。そのブランドを検討していない多くの人にとっては無関係です。 ランドセル読本の推奨ブランドは、一定の時期まで売り切れを出さないように生産体制を整えるなど、消費者への配慮を行っているので、前述のような情報に惑わされず安心してラン活をしてください。また、ＷＥＢ上には特定メーカーの販促のために作られた根拠のない比較やランキング、悪質な表現など不正確な情報が溢れています。発信元が不明瞭なＷＥＢの情報を鵜吞みにすると、ラン活の失敗を招くことも。ランドセル読本や各ブランドの公式サイト、公式SNSでの情報収集をおすすめします。
※本記事内の数値・グラフはすべてランドセル工業会のデータより。
※本冊子の内容を無断で転載・複製することを禁止します。
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