年々増えていると言われる子どもの花粉症。
苦しんでいる子どもを見ているのは辛いですよね。
この記事では、小3でスギ花粉症になった娘が、小5で舌下免疫療法を開始してからの副作用の話や、治療開始から半年で迎えた初めての花粉飛散ピーク時期の症状についてお話します。
私も夫も、田んぼや山に囲まれた田舎育ち。
そのせいかはわかりませんが、これまで2人とも花粉症とは無縁で過ごし、身内にも花粉症の人がいなかったため、「娘もまぁ大丈夫だろう」と正直たかをくくっていました。
しかし小3の終わりの春、鼻水や目のかゆみの症状が…。
「風邪かな?いや風邪であってほしい!」
きっと多くの親がそう願いますよね(笑)。
しばらくしても症状が治まる様子がないので、かかりつけの小児科に行き、血液検査を受けて「スギ花粉症」の確定診断を受けました。
鼻水がサラサラしていたり、目のかゆみを伴っていると、基本的には風邪ではなくアレルギー性要因の可能性が高いそうです。
病院では点眼薬「アレジオン LX」と点鼻薬「ナゾネックス」、抗アレルギー薬「ザイザル錠 5mg」を処方してもらい、毎日服用を続けました。
すべて症状を抑えるための「対症療法」といわれる治療です。
もちろん多少は症状が治まるものの、特に寝る直前は辛いようで、何度も鼻をかんだり苦しそうにしていました。
途中からは眼を洗う市販の洗眼剤「アイボン」を購入し、子どもが帰宅後に自分で眼を洗う習慣もプラスするように。
それでも1年目はまだマシだったかもしれません。
2年目となる小学4年生の春には「何をしてもつらい!」といった様子で、寝付くのに時間がかかる日が続きました。
娘の苦しむ姿を見かねて、以前聞いたことがあった「舌下免疫療法」のことを話してみました。
舌下免疫療法は、2〜3年ほど毎日薬を服用し、少量ずつアレルゲンに慣らしていくという治療法です。
治療が長期に渡ることや、副作用もあるため、薬嫌いの娘には難しいだろうと思っていました。しかし娘は「やりたい!」と即答。
「毎日、それも何年も続けるんだよ?絶対に効果があるかはわからないし…」と確認しても、普段は慎重で不安を持ちやすい娘が「やる」ときっぱり言いきります。
よほど花粉症の症状が辛かったのでしょう(涙)。
とはいえ、舌下免疫療法はすぐには開始できません。
舌下免疫療法は、花粉の飛散が収まる6月〜11月にしか治療開始ができないのです。
少しずつ体の中にアレルゲンを取り入れて慣らしていくという治療なので、花粉が飛んでいる時期に服用を開始すると、よけいに症状が酷くなってしまう、というわけです。
(ちなみに日本でこの治療は受けられるのは、5才以上が対象だそうです)
一旦娘の意思を受け止め、治療開始の時期が来るまで対症療法を続けることになりました。
花粉症の症状が全くない期間を経ても「舌下免疫療法の治療を始める」という娘の強い意思は変わらず。
本来は6月開始が理想だったのですが、忙しさに追われズルズルと予定がずれ、我が家の舌下免疫療法開始は小5の9月からになりました。
病院では服用薬について詳しく書かれた冊子を渡され、「よく読んで決めてください」と言われました。
副作用や服用にあたっての注意点もあるため、本人も含め、意思をしっかりと確認されます。
娘はスギ花粉が原因だったので、使用する薬は「シダキュア スギ花粉舌下錠」。
スギ花粉症以外だと、ダニアレルギーは「ミティキュア ダニ舌下錠」で舌下免疫療法での治療が可能のようです。
最初の1週間は容量が半分以下の「シダキュア スギ花粉舌下錠 2,000JAU錠」を服用します。
さらに、一番最初の1錠は、服用後に異常がないかの観察を行うため、病院の待合室で飲んで30分待機します。
娘もですが、親にとっても緊張の時間でした。
シダキュアを舌の下に置いて1分。この間は唾液なども飲み込みません。
その後、5分間はうがいや飲食はできません。
娘は特に異常なく、待機時間の30分を終えたため、そのまま帰宅しました。
服用はだいたい決まった時間に行いますが、子どもの場合、時間帯をいつにするかが少し悩みどころです。
1点気にしておきたいのが、シダキュアは、「服用前」と「服用後の2時間」は激しい運動、入浴ができないということ。(大人の場合はアルコール摂取も!)
1時間目が体育だと少し心配なので、我が家の場合、最初の1週間は何かあった時に病院に行けて、運動をする予定のない「学校から帰宅後」に服用することにしました。
家族共用で使っているタブレットのアラームが毎日同じ時間に鳴るよう、子ども自身がセット。
アラームが鳴ったあとに、1分、5分のタイマー設定をワンタッチでできるようにセットしておくのも習慣化しやすいポイントです。
1週間後からは夜の服用に変えましたが、アラームをセットすることで、今のところほとんど忘れることなく、服用が続けられています。
お試し期間とも言うべき、1週間の「2,000JAU錠」の服用を終え、診察を受けると、いよいよ通常の容量となる「シダキュア スギ花粉舌下錠 5,000JAU錠」の服用が始まります。
ここからは1回の診察で30日間分処方されました。
医師からも「ここから副作用が出る人が多い」と言われました。
主な副作用は
・口の中の浮腫、かゆみ、不快感
・喉の刺激感、不快感
・耳のかゆみ
です。
非常に心配しましたが、娘の場合、「口の中の浮腫」以外の症状はすべて出ました。
服用を続けるにつれ、徐々に強くなっていったように感じます。
呼吸の異常がないかなど、よく観察しながら、「口から出していいよ、一旦止めていいよと」と声をかけましたが、「治したい」という娘の意思が強かったようで、「大丈夫、続ける」と言って毎日の服用を続けました。
一応、耐えられるレベルのかゆみではあったようです。
1ヵ月後の診察で、副作用のことを話すと、医師から「そういうときは途中で吐き出したりしてください」と軽く注意を受けました…。
中にはアナキラフィシーショックになるケースもあるようなので、無理は禁物です!
ちなみに副作用が続いたのは2〜3ヵ月だったと思います。
そうして初めて迎えた花粉の季節。
前年9月からシダキュアの服用を始め、約6ヵ月後の3月〜4月の経過となります。
症状はどうかというと・・・。
やはり目のかゆみはあるようで、舌下免疫療法の診察のついでに、点眼薬「アレジオン LX」を処方してもらい、毎朝夕に点眼しています。
寝る前になると「目がかゆいー!」と言っていますが、それでも、昨年までの症状よりは随分軽いようです!
(2023年3月追記)
時々飲み忘れることがありながらもコツコツと治療を続け、舌下免疫療法開始から2年目の春を迎えました。
シダキュアを服用するようになってからは計2年半となります。
側から見ると、目立った症状はないように見えます。
ただ本人的には目の痒みはあるようです。
2月頭ごろから、シダキュアに加え、点眼薬「アレジオン LX」と飲み薬「アレロック」を処方してもらっています。
アレロックは花粉アレルギーのせいかは不明ですが、2月頃に蕁麻疹が頻繁に出るようになり、処方してもらっています。
ただし眠れないほど辛いレベルの症状は出ていないので、ひとまず安心。
果たして何年で治療が終わるのか…また次年度に報告します!
今のところ治療が順調な我が家にとって、この年齢での治療開始は3つのメリットがありました。
・いつか来る高校受験や大学受験の前に治療を済ませておいた方が、勉強に集中できるかもしれない。
・医療費が無料のうちに治療を開始しておくと、経済的にも助かる。
・本人が治療に前向きで、自分で管理できる年齢だったので、薬の管理など親の手があまりかからない。
舌下免疫療法は日本では5才以上の使用が認められていますが、治療が長期間であるということや、副作用もあることから、子どもの症状のレベルや性格によって、開始年齢には慎重な判断が必要になると思います。
お子さんの舌下免疫療法を検討している方は、本人の意思とともに、病院でもよく相談して、開始時期を決めてくださいね。
リトル・ママライター 藤本
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