生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ全身がふにゃふにゃしていますよね。初めての育児では抱っこひとつにしても恐る恐るだった、という経験をしたママやパパは多いのではないでしょうか。
一般的に赤ちゃんの運動機能は脳に近いところから発達すると言われています。首すわりはいつ頃かというと、これは発達段階の初期に見られます。今回は、首がすわる時期やその判断方法、首すわり後のお世話について解説していきます。
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生まれたばかりの赤ちゃんはまだ自分で頭を支えることができません。縦に抱っこすると首がだらんと垂れてしまうため、仰向けのまま、横向きで抱っこするのが基本となります。
首すわりとは、首周りや後頭部を支えなくても頭がぐらつかず安定することを言います。新生児から縦抱きができる抱っこ紐も売られていますが、それらも首まわりがしっかり守られる作りになっています。
この時期に注意したいのは、「乳幼児揺さぶられ症候群」です。首がすわっていない赤ちゃんは首の筋肉が未発達なため脳に衝撃を受けやすく、障害を負ったり、場合によっては命を落とす可能性もあるため注意が必要です。
また、授乳のあとにゲップをさせる場合は赤ちゃんを縦抱きにすることが多いでしょう。この時は赤ちゃんを自分の胸にもたれかるようにし、首すわり前の場合は、腰まわりや首まわりをしっかりと支えてあげましょう。
首がすわると、脇の下を支えて縦抱きができるようになったり、お風呂が入れやすくなったりするので、お世話が少し楽になったと感じるママもいるかもしれません。赤ちゃんも見える世界がぐっと広がるためか、横抱きでは泣き止まないのに、縦抱きをした途端にご機嫌になることも多いです。
また、新生児からしばらくのうちは、上下つながったボタン留めのロンパースを着せることが多いですね。しかし首すわり後には、被り物の服を着せることもできるようになります。上下が分かれた服の選択肢も広がるので、着替えそのものが楽になり、おしゃれを楽しむ余裕も出てくるかもしれません。
赤ちゃんの首がすわる一般的な目安は、生後3~4ヵ月頃と言われています。もちろん個人差があり、2ヵ月の頃から首の小さな揺れがほとんどなくなる赤ちゃんもいれば、5〜6ヵ月になってようやく安定してくる子もいます。
母子手帳に記載された月齢で定期的な健診もあると思いますが、首すわりが遅いのでは?と感じる場合には、かかりつけの小児科に相談してみましょう。
また生後2ヵ月頃からは、普段の生活の中で、うつ伏せの練習を取り入れることも効果的です。
まず赤ちゃんを仰向けに寝かせます。片手をバンザイするように上げ、上げた手と逆の足を交差させるようにしながら、赤ちゃんをひっくり返すようなイメージでお尻からうつ伏せにしてみましょう。
最後に、両肘を肩の内側に持ってくるような姿勢で整えてあげると、赤ちゃんは一生懸命首を持ち上げて前を見ようとします。5秒、10秒と短い時間からはじめて、できたら徐々にうつ伏せの時間を伸ばしてみてください。首すわりのための良い練習にもなります。
これは実際に子育て経験のある先輩ママや、看護師さん、助産師さんにやって見せてもらうのが良いと思います。仰向けだった赤ちゃんがうつ伏せになる姿を見ると、きっと成長を感じられると思いますよ。
「寝返りをした」、「立ち上がって最初の一歩を踏み出した」などと異なり、いつ首すわりが完了したのかと聞かれても、実は明確な瞬間がありません。そのため、我が子は首がすわったと言えるのだろうか?と迷うこともあるでしょう。
次に「首すわり完了」と言える3つのことをご紹介します。赤ちゃんに負担のない範囲で定期的に確認してみると、発達の状態が把握できると思います。
首すわりは、徐々に安定感が増していき、「そういえば、いつの間にかすっかり首が安定したよね」といった感じで発達します。焦らず赤ちゃんのペースに合わせて見守っていきましょう。
首すわりが完了すると縦抱きができるようになります。しかし、この段階ではまだ腰が座っておらず、赤ちゃんがひとりでおすわりできるようになるのはもう少しあとになります。縦抱きができるようになっても、腰がぐらつくことがありますので、まだまだしっかり支えてあげるよう気をつけましょう。
また首すわり後は、抱っこ紐を使っておんぶをすることが可能になります。おんぶは、前に抱っこするよりも難しいと感じるかもしれませんが、ママの両手があく上、赤ちゃんをあやしながら家事をしたり、上の子がいる場合は手をつないでお散歩することも簡単なのでおすすめです。まだおんぶをやったことがない人は、ぜひやってみてください。
赤ちゃんの首すわりの時期は個人差がある上、いつ首がすわったという明確な時期が判断しにくいため、焦りは禁物です。出産後、ママの体が回復しきっていない場合もあるので、ゆったりとした気持ちを忘れずに日々の子どもの成長を楽しんでいきましょう。
リトル・ママ認定ライター MISAO
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