いつの頃からか、ふと我が子の帽子の中を見ると柔らかい髪の毛がびっしりついていて、あれ?なんでこんなに抜けてるの?と、かなりビックリしたことがあります。
その抜け毛に気づいて以来、枕やタオル、それからシーツにもびっしり抜け毛がついていて、しかも毎日毎日抜けていくので、このままいくとハゲてしまうのではないかと心配になったものです。
おまけに当時知識のない私は、赤ちゃんは日々成長しているはずだから、月齢が上がるにつれて髪の毛は濃くなって、どんどん生えてくるものだとばかり思っていました。
ところが実際は、日々どんどん髪の毛が抜けていく…
この赤ちゃんの髪の毛が抜ける現象。実はそう珍しいことではないのです。髪の毛が抜けてしまうにはしっかりとした理由があります。
赤ちゃんの抜け毛の原因には、新生児生理的脱毛と乳児期後頭部脱毛の2パターンあります。
新生児生理的脱毛
先にも述べたように、赤ちゃんの髪の毛は遅くとも生後6ヶ月ごろには生え変わると言われています。
その生え変わりはじめた時期に、前頭部から頭頂部にかけて、髪の毛が大量に抜けてしまう赤ちゃんがいます。これは髪の毛の大部分が休止期に入ってしまうためです。
このような抜け毛のことを「新生児生理的脱毛」と言います。
乳児期後頭部脱毛
また、赤ちゃんの髪の毛が抜けてしまう原因のもうひとつに、「乳児期後頭部脱毛」というのもあります。
これは、赤ちゃんが仰向けに寝かされている時のちょうど後頭部のところが枕と擦れて、そこだけ髪の毛が抜けてしまうことを言います。
これは、生後2〜3ヶ月から生後6ヶ月ごろの赤ちゃんがよくなる抜け毛の症状ですが、その後、髪の毛の生え変わりが進むにつれて、徐々に後頭部の抜け毛は目立たなくなりますので、あまり心配しなくても大丈夫です。
またこれは、我が子もなった皮膚トラブルによる抜け毛ですが、「脂漏生湿疹(しろうせいしっしん)」というものが原因になることもあります。
どういうものかというと、皮脂分泌の活発な赤ちゃんのひたいや頭皮に湿疹がでたり、黄色っぽい色のかさぶたや、かさぶたがとれたようなカサカサのフケが出たりします。
うちの子の場合は、症状が続くたびに皮膚科や小児科で診てもらいましたが、結局のところ常に清潔に保ち、よく保湿をすることが大事とのことでした。
脂漏性湿疹(しろうせいしっしん)は、生後3ヶ月くらいまでの赤ちゃんによくみられる症状なので、その後、徐々に症状が落ち着くと、髪の毛もだんだんと生えてくるそうです。
ですが、あまりにも症状がひどくて、なかなか改善されないようなら、病院を受診し先生の指示を仰ぐようにしてくださいね。