時間があると病気のことばかり考えてしまうため、告知された翌日から仕事に行きました。でも、私以上に落ち込んでいる夫や子ども達のためにも病状をちゃんと聞こうと思い「私の余命は?下の子のランドセル姿は見られますか?」と先生に尋ねると「大丈夫ですよ。治療効果が期待できる病気なので、まずは移植を頑張りましょう」と言ってくださり、その言葉がとても励みになりました。そして、先生を信じて治療を開始することになったのです。
「多発性骨髄腫」は”がん“の中でも進行が遅く、治療方法が注目されているので、次々と新薬が開発されているそうです。自分の元気な細胞を取り出して移植する「自家末梢血幹細胞移植」を受ければ、2年くらいは病状が落ち着き、2年後に新薬、5年後には完治する薬ができている可能性もあると知りました。