ベビーベッドは場所を取るだけでなく、値段も高いため、出産前にしっかりと購入するかどうかを検討することが大切です。
以下に、ベビーベッドのメリットとデメリットを紹介します。
メリット
赤ちゃんを安全に寝かせておくことができる
消費者庁によると、平成26年までの5年間に、就寝中に窒息して亡くなった0歳児の子どもは160人に上るそうです。
一番多かったのは、顔がマットレスなどに埋まる事故(33件)。次に、掛け布団などが顔を覆う事故(17件)。その次に、ベッドと壁の間に挟まれる事故(5件)、一緒に寝ていた家族の体で圧迫される事故(5件)と続きます。
この結果をうけ、消費者庁はベビーベッドを使用することを推奨し、顔が埋もれないように固い敷布団や枕を使うことなどを呼びかけています。
また、兄弟やペットがいる場合も、赤ちゃんの安全を守るという点で、ベビーベッドが便利です。
ママの体が楽
出産後に急に腰痛に悩まされるようになったママは多いのではないでしょうか。妊娠、出産で腰回りに負担がかかるのに加え、赤ちゃんのお世話では「かがむ動作」をよくすることになります。赤ちゃんを布団から抱き上げ、また布団に戻す、低い位置でお世話をするなど、高低差のある動きをしていると、腰が痛くなりがちです。その点、ベビーベッドがあれば、ママがかがむことなく赤ちゃんのお世話をすることができます。腰への負担を減らすという点では、ベビーベッドがおすすめです。
ハウスダスト対策ができる
ハウスダスト(ホコリ)は、人が活動している日中には部屋の中を舞い上がっていますが、人が寝てしまう夜間には床に落ちてきます。このときに赤ちゃんが床に寝ていると、ハウスダストを吸い込んでしまいます。
ハウスダストはアレルゲンですし、鼻炎や気管支喘息の原因にもなります。
高さのあるベビーベッドに寝かせておけば、床に落ちてくるハウスダストから赤ちゃんを守ることにつながります。
ベビーベッドも清潔に保ちたい、という場合は、ときどき拭き掃除をすると良いでしょう。
ベビーゲージになる
まだあんよのできない赤ちゃんでも、目を離した隙にどこへ転がってゆくか分かりません。寝返りだけでかなりの距離を移動する赤ちゃんもいます。
その点、ベビーベッドなら、柵があるので安心です。寝かしつけたあと、安心して一息ついたり家事をしたりしたいなら、ベビーベッドが役に立つでしょう。(時々様子を見に行くことは必要です)
デメリット
スペースを取る
ベビーベッドで一番問題になるのが、その大きさではないでしょうか。ベビーベッドを置いて部屋が狭くなってしまい、その結果ストレスが溜まるような場合は、バウンサーなどを使ったほうがいいかもしれません。
値段が高く感じられることも
赤ちゃんによってはベビーベッドを嫌がってしまうこともあります。使えなかった、もしくは短い期間しか使えなかった…という場合には、ベビーベッドの値段が高く感じられるかもしれません。
添い寝できない
ベビーベッドを使っていると、赤ちゃんと密着して寝ることができません。したがって、寝かしつけの添い乳、添い寝ができません。
夜泣きの時期には赤ちゃんが寝るまで抱っこであやしてあげて、寝たらベビーベッドに移動…という動作を何度もする必要があります。