既存の建物を間取りやデザインから一新するリノベーションは、新築・中古に並ぶマイホーム選びの選択肢として人気を集めています。なぜ今リノベーションが選ばれているの?その魅力や子育てを重視した上手なリノベポイントをご紹介!
コソダテリノベ
代表 空田 真之さん
都市部では中古価格も高騰していますが、リノベ費用を合わせても、コストは同じ立地の新築の2/3~4/5程度で収まるケースがあります。狙い目は、物件価値の下落が落ち着く築20年以降。売主が個人なら消費税がかからないというメリットも!
既存の間取りに自分の生活を合わせるのではなく、自分の生活に間取りを合わせていくことができます。例えば、部屋全体を広いワンルームにして、将来個室を作るという設計も可能。多様性が尊重される今、生活スタイルでも自分らしさを発揮できるのはリノベのいいところ。
新築でもデザインにこだわることはできますが、その分費用は上がります。費用を抑えながら理想のデザインを追求するなら、リノベーションがおすすめ。せっかくならリノベーション済み物件ではなく、手つかずの中古物件を購入して、自分好みの家づくりを楽しんでください。
駅近など立地のいい場所には、すでに建物が建っている場合がほとんど。再開発などで一気に売り出されることもありますが、立地条件のよさは、当然価格にも反映されます。中古物件なら、価格を抑えながら学区や商業施設の場所、眺望なども吟味して選ぶことができます。
リノベDATA
■住居地:東京都世田谷区
■広さ(間取り):52㎡(1LDK+WIC)
■施工費:約800万円
■施工:大和工芸株式会社
【能登屋英里さん】
築46年のヴィンテージマンションを5年ほど前にリノベーションした能登屋英里さん。“立地とカフェ風の心地よい空間”という譲れない条件を考えた末に辿り着いたのが、リノベーションという選択肢だったそうです。
当時はまだ結婚したばかりで、ご主人との2人暮らし。52㎡の1LDK+ウォークインクローゼットという間取りは、子どもを持つことを想定すると、決して広いとは言えませんが、海外暮らしと仕事で培ったインテリアの知識を活かして、整理収納と導線を考慮した設計を自身で行い、心地よい空間を実現しました。「リノベーションのよさは、扉ひとつ、コンセントひとつ、何もかもをハウスメーカー仕様ではなくて、幅広い選択肢の中から自分好みにチョイスできること。でも、特に子育て世代は、子どもの成長と共にライフスタイルが大きく変化していくので、作り付けの家具などは最低限に抑えて、自由度の高い部屋を意識しました」。
そう話す能登屋さんの部屋には、扉付きの収納はたったひとつだけ。作り付けの食器棚やリビング収納はひとつもありません。
現在は3才の娘さんとご主人と3人暮らし。リビングのキッズスペースにあるおもちゃを収納する棚は、ゆくゆくは勉強スペースの仕切り棚になったり、夫婦の趣味に使ったり、その時々に合わせて変化していくそう。
その自由さこそが、心地よい暮らしを手に入れる鍵なのかもしれません。
赤ちゃんのときにはベッドを置いていたというリビングの一角は現在キッズスペースに。収納棚は勉強スペースの仕切りになることも想定しています。
洗面台はリノベーションで人気の実験用シンクを使って造作。大きめだから何でも洗えて、お手入れもラクちん。鏡はイケアにて格安で購入。コストのメリハリも大事にしています。
次回は、子育て世帯がリノベーションをする時に気を付けたい4つのポイントと参考にしたくなるリノベーション事例を紹介します。
(取材・文/門司智子、リトル・ママ編集部 能登屋さん宅撮影:土居麻紀子)
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