取材協力:みみ・はな・のど せがわクリニック 若久通り院(福岡県福岡市南区) 清原英之院長
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耳垢とは、耳の入り口から鼓膜までの外耳道(がいじどう)と呼ばれる部分に溜まる垢のこと。
新陳代謝によって剥がれ落ちた皮膚や外部からのほこり、皮膚から分泌される皮脂などが固まってできたものです。
耳垢の種類は大きく2つに分けられ、サラッと乾燥した乾性耳垢(かんせいじこう)としっとりと粘り気のある湿性耳垢(しっせいじこう)があります。
遺伝の影響が大きく、日本人の約8割は乾性耳垢と言われています。
耳の入り口から粘膜までの長さは3cm程度しかないので、奥へ入れすぎないように気を付けること。
皮脂が分泌される皮脂腺は入口から1cmくらいのところにあり、それより奥に耳垢が作られることはありません。
もし、奥にあるとしたら、子どもが触るなどして入り込んだものなので、耳鼻科で取ってもらいましょう。
柔らかい綿棒を使って、入り口付近を一周回すようにして、掻き出します。
耳の皮膚はとてもデリケートなので力を入れずに、優しくすること。乾いた耳垢の人は、綿棒の先にオイルなどを付けると、より取りやすくなるでしょう。
タイミングは、皮膚がふやけているお風呂上りがおすすめです。
もともと耳には自浄作用があり、耳垢は自然と外に出てくるので、家庭での除去は必要ない、という意見もあります。
しかし、耳垢でふさがれると聞こえが悪くなったり、発熱などの症状が出たときに鼓膜が見えず、子どもに多い中耳炎などの診断もできなくなったりします。
家庭でも、月に2回~週1回程度を目安にケアしましょう。
ただし、耳の皮膚は非常に薄くデリケートなため、やり過ぎるのは禁物。耳の通り道が傷つけられて炎症を起こす外耳道炎になることも。
自宅でのケアには限界がありますので、3ヵ月~半年に一回は耳鼻科でお手入れをするといいでしょう。
(取材・文/門司智子)
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