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赤ちゃんにも口臭はあるの?【ドクターコラム】

福岡の小児歯科医院「KiD’s 歯科 べふ」の下飛田道子院長による連載コラム「とび先生のキッズ歯科」。今回は、赤ちゃんの口臭について伺いました。

 他人の口臭は気になるものですが、自分の口臭はなかなか気が付かないものです。これは、人は「臭い」に慣れやすく、口臭があってもいつもその臭いを嗅いでいるため気が付かないことが多いからです。

 

 コロナやインフルエンザ予防のために、マスクをすると直接息が鼻に入ってきます。マスクを外した時とのギャップも大きくなり、成人だと自分の口臭に気が付くこともあるでしょう。この場合、穴が開いて歯垢が溜まるようなむし歯がなければ、歯周病を発症している可能性が高いので、歯医者さんに相談してみましょう。

赤ちゃんの口臭

 では、赤ちゃんはどうでしょう。最近、赤ちゃんのお口の臭いが気になると心配される保護者の方も増えています。赤ちゃんを含め、人には多少なりとも口の臭いがあります。まだ歯も生える前で離乳食も始まっておらず、母乳やミルクだけを飲んでいる赤ちゃんの口臭は、醗酵したような甘酸っぱいような匂いがしますが、これは正常な口の臭いと考えていいでしょう。

よだれと口臭の関係

 起きている時はたくさんのよだれが出ている赤ちゃんですが、寝ている時はよだれの量が減り、お口の中は乾燥しがちです。起きてすぐはよだれが粘ついてしまい口臭が出ることもあります。「起床時口臭」といいますが、これは大人でも生じる生理的な現象なのでご安心ください。

 

 よだれの量は個人差もありますが、過剰に出て口から垂れたりすると、口臭と間違うような臭いの原因になることがあります。そのままにしておくと、皮膚もかぶれることもあるため、口の周りをこまめに拭いたり、よだれかけ(スタイ)もこまめに交換して、よだれの臭いが強くならないように管理していきましょう。

唾液が減りがちな冬の対策

 空気が乾燥しがちな冬の時期では、お口の中も乾燥しがちになります。よだれの量が減って唾液が粘ついてくると口臭が強くなります。口臭だけでなく風邪もひきやすくなるので、エアコンの風が直接赤ちゃんに当たらないように工夫し、部屋の乾燥を防ぐようにしましょう。

 風邪をひいて鼻水で鼻が詰まると口呼吸になり、お口の中が乾燥し口臭が強くなります。優しく鼻水を取り除いてあげてください。

 

 離乳食を開始してからはよく噛んで唾液を出させるようにしましょう。甘いものも与え過ぎないようにし、食後はお水などで口の中をさっぱりさせると、口臭だけでなくむし歯予防にもなりますよ。

「お口の中を綺麗に保つこと」は感染症の予防になるだけでなく重症化を防ぐためにとても大切です。毎日の手洗い・うがいの習慣に加え、歯磨きも頑張りましょう。

お話を聞いたのは

KiD’s 歯科 べふ
下飛田道子先生

福岡市城南区鳥飼5-2-30 凱旋門ビル1F

http://www.kidsshika-befu.com/

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