子どものために楽しい食事時間を心がけたいけど、「きちんとしつけをしないと」と思うと注意しなければならない場面も多いですよね。食事マナーを教えるために大切なことを、幼稚園で食育指導を行う大友先生に聞きました。
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私自身、3才の息子と0才の娘との毎日の食事の中で、簡単には解決できない様々な悩みと向き合っています。同じように、園に通うお子さんを持つ保護者の方々も様々な悩みを抱えているのだと日々実感しています。実は、食事のマナーについては、何才から何をどのように教えた方が良いということはないと考えています。大切なのは「気長に待つ」ということを心がけることです。
貝塚幼稚園での「お箸をつかったクッキング」(年少)の模様。「いちに、いちに」「トンネルにもう1本のお箸を入れるよ」などと話しかけて、楽しみながらお箸を持つ練習をします
中には一度言えばすぐに理解して、その後の食事マナーがきちんとできるお子さんもいるかもしれません。でも多くの子どもは何度言っても同じことを繰り返してしまうもの。
「食事中に立ち歩かない」「肘をつかない」「お箸で遊ばない」など、親が「さっき言ったのに!」「毎日言っているのに!」と思うことを子どもは何度もします。
すると、大人は苛立ちからつい強く注意したり、感情的に怒ったりしてしまいますよね。
見返りを求めてしまうと辛く悔しい気持ちや怒りも湧き上がりますが、時には「無」になって、淡々と”駄目なことは駄目“と伝えてください。
年齢を気にせず、親が食事のマナーで大事だと思うことを、まだお喋りもできない赤ちゃんの頃から、ただ伝えていく、ただ話し聞かせることがとても大切です。
食事に関わらず、子育ては親育てだと子どもたちとの毎日の中で感じています。思うように子どもが育たなくて、自分を責めたり反省したり…。そんな時こそ「気長に待つ」ことを忘れずに。
何よりも、食べる喜びを感じながら、食材を育ててくれた人、食べ物に感謝を込めて「いただきます」「ごちそうさま」ができるように、親子で楽しい時間を過ごしたいですね。
次の記事では「大友先生に聞いた、子どもの食事のお悩みQ&A」を掲載します。
フードコーチング・スーバーバイザー大友可奈子さん 学校法人 玄海学園 貝塚幼稚園 教諭。幼稚園教諭・保育士・栄養士・調理師・食育指導士・フードスペシャリストの多資格をもつフードコーチング・スーパーバイザー。著書に『食育ってなぁに?子どもが育つ親も育つ 魔法の食活』(文芸社)
取材・文/井みどり
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