子どもの頃は、どちらかっていうとおとなしい性格だったみたいですね。男の子とわいわいするっていうよりは、女の子と遊ぶ方が多くて、両親はこんなにおとなしくて大丈夫なのかと思っていたらしいです。でもいつの間にかこうなっちゃったんですけどね(笑)。とにかく歌が好きで、いつも歌っているような少年でした。夢中になったのは4才のとき、親が借りてきてくれたウィーン少年合唱団が出演するディズニーの実写映画「青きドナウ」を観たことがきっかけ。子ども心に、「僕は目も青くないし、金髪でもないけど、彼らと一緒に歌いたい!」と思い、繰り返し、繰り返し観ていました。
エレクトーンやピアノ、サッカーなどの習いごとをしていたんですが、ほかにも両親は色々な体験をさせてくれました。でも、特別なことじゃなくて、例えば絵本を読んでくれたり、ちょっとしたときに親の手帳や広告の裏紙に絵を描いてくれたり、近所をただ散歩したり…日々の色んなことを「一緒に体験」してくれたことが僕にとって大切な思い出になっていますし、仕事を始めてからも思い出すことは多いです。僕は、その中で自分が好きだと思える「歌」を見つけることができました。逆に親が続けてほしかったエレクトーンやピアノは、練習が嫌になって辞めちゃったんですけどね(笑)。
夢だった「うたのお兄さん」になって、自分は子どもたちに“元気”“勇気”“希望”を届けたいと思って歌うんですが、実際は、楽しんで笑ってくれる姿を見たら、僕の方が幸せになっています。一緒に笑顔になれるっていうのは、僕の生きがい。人生をかけて歌を届けていきたいです!
色んな子どもと接してきましたが、大切にしていることは、まずは僕自身が楽しむこと。実は、うたのお兄さんを始めたときは子どもの関わり方が全然わからなかったんです。子どもは好きだけど、ただ好きなだけで、「どうすればいいんだろう?」って思っていました。子どもって、大人の表情やその場の空気感を察する能力があるんですよね。だから子どもに会うときは「楽しくて仕方がない、君と一緒に遊びたいんだよ」っていう気持ちでいると、心を開いてくれやすいのかなって感じています。子どもとの一瞬一瞬を大切にして、笑顔になることを心がけています。
コンサートにはたくさんのファミリーが来てくれます。それぞれの楽しみ方をしてくれていますが、中でも家族みんなで一緒に笑っている姿は本当に素敵。いつか僕も家庭を持ったら、みんなで笑い合える、そういう家族でありたいなと思いますね。
昨年からブログを始めたんですが、自分の気持ちを文字にして表現するのがすごく楽しくて。読者はママが多く、子育ての中でぶつかる壁、喜びなどをコメントしてくれるんですが、僕はまだ結婚も子育てもしていないので、色々な発見があるし、勉強になります。疲れていても、コメントは可能な限り読んでいます。
例えば、ママたちって、「コンサートのチケットがとれたから行ける」じゃなくて、「本番までが勝負」なんですよね。子どもが風邪をひかないように体調管理をして、会場につくまで細心の注意を払って来てくれる。その思いを知った時、僕はもっともっと良いものを届けなくては、と決意しましたね。そんなリアルな声が今、活力に繋がっています!
子どものため、家族のために頑張っているママがクスッと笑えたり、少しでも息抜きできたりするような存在でいたいと思います。横山だいすけはいつも元気パワーを送っていまーす!!