ママが知っていれば、備えていれば、守れる命があります。育児にバタバタで余裕のない毎日だけど、今日、明日、今夜にでも地震、大雨、台風などの災害が起こるかもしれません。だからこそ、平時に備えておくことが大事。忙しい乳幼児ママでも今すぐ始められる災害対策を、防災ママカフェⓇなどで防災講座を行う「しらいえこ」さんに教えてもらいました。
\これを意識するだけで全然違います!/
ママが冷蔵庫の下敷きになって動けなくなってしまったり、子どもをかばおうとして負傷したりしてしまったら、子どもが泣き叫んでいるのに何もすることができず、結果、助けてあげられない、ということになりかねません。パパは、災害時に不在なケースが多いのが現実なので頼れません。まずはママ自身が自分の命を守ってこそ、子どもの命を守れるのです。
💬 災害時、とっさに子どものところに駆け寄る、かばう、というママは多い。でも、まずは自分の命を守ること。これが一番大事なんです!
いざ災害が発生した時に避難すべきかどうかは、住む場所や建物の構造によっても異なるので、現状を知らないと判断できません。浸水や液状化、揺れやすさを予測している『ハザードマップ』を今すぐチェック!住んでいる場所やよく行く場所(幼稚園・保育園、公園やスーパーなど)にどんな危険があるかを知っておくだけで、守れる命があります。 ※「居住自治体+ハザードマップ」で検索を
💬 このご時世だと、みんなが避難所に逃げてコロナに感染、なんてことも。避難所に行かなくていい場合もあります。まずは現状を知っておくことが大切!
災害が起きて、いざ避難するとなった時にどこへ避難するのかを家族で話し合って決めておきましょう。災害時、電話はつながりにくいです。避難場所には多くの人がいて、家族でも探し出せない可能性が大なので、「〇〇中学校の体育館の右奥のバスケットコート下」など、普段から場所の詳細まで決めておきましょう。
💬 我が家はマンション住まいなので、地震の時は基本的には自宅待機。火事が発生したら近くの中学校の体育館の時計の下、と決めています
「何としても災害から子どもを守らないと!」という強い思いから、「あれもこれも事前に対策しておかないと死んじゃうよ!」とママはつい熱くなってしまいます。そんな時にパパから「熱くなりすぎじゃない?」「大げさだよ」と言われ、ケンカになるケースが実はとても多いんです。ママが悪いわけではないですが、冷静さを保つことを忘れないで。
💬 私もつい熱くなってしまうのですが、パパには「あれとこれはしておこうか」と淡々と話すように心がけています
ちなみに、しらい家では…?今すぐ真似できるヒントがたくさん!
「何をどんな風にどれくらい備えるか」は家庭によってそれぞれだけど、参考にしてみてね。
普段から少し多めに食材や加工品を買っておいて、使った分を買い足していく“ローリングストック”がおすすめ。日常生活で消費しながら備蓄できるので、無理なく備えられますよ!
不安な時に、大好きなキャラクターものがあると、子どもは笑顔になれます。我が家では小さい頃から添加物食品は避けてきたけど、防災講座を受講して以来、時々食べさせるようにしています。普段食べ慣れていない物をストックしていても、非常時に食べられなかったら意味がないですから。災害時以外でもママの体調が悪いなどいざという時にも助かります。
災害時、車で避難することも十分ありうるので、水は車にも常備。海水浴に行った時などは足を洗うのに使えるし、備蓄があると災害時に限らず日常で助かることも多いです!
茹でなくても水に浸けておくだけで食べられるパスタは非常時に重宝します。大人は塩を絡めるだけ、子どもはレトルトのルーをかけるだけでもいい。炭水化物なのでエネルギーになるし、腐りにくいというメリットも。
以前はおむつが数枚しか残っていなくても、明日でいいや、と思う派だったのですが、今は使っている物とは別に、1袋を買い足すようにしています。非常時にペーパー類のストックがあるのは何よりも安心。
防災リュックのセットを買ったんですけど、半分くらいは入れ替えました。必要なものってやっぱり家庭によって違います。女性が持って走れる重さは10kgまでといわれていて、子どもが7kgだとしたら、防災リュックの中身は3kg程度と考えて。おむつや下着類はサイズアップしたら入れ替えを忘れないように!
子どもには、年長時に防災リュックを用意。下の子のおむつとお菓子を入れています。おむつはかさばるけど軽いので、子どもに持ってもらうと◎。その分、大人のリュックに重さのある食料品などを入れられます。
1~2畳分でいいから、「家の中で安全な場所(避難場所)」を作っておくと安心。できるだけ窓から離れていて、飛んでくるような家具を置いていないスペースを。我が家では窓のない和室を寝室兼安全地帯にしています。子どもたちには、緊急地震速報の音を実際に聴かせて、これが鳴ったらママの方ではなく、安全地帯へダッシュすることを、日頃からゲーム感覚で取り入れています。
軽いカラーボックスは、地震のときに容赦なく飛んできます。特に小さい子は、ボックスが倒れた時にちょうど目に当たる可能性も。我が家では、押入れの中に入れて使うようにしています。
家具の下敷きになったり物が飛んできて怪我したりしないように、我が家は基本的に備え付けの収納にしています。
学習机は留めていないけど、飛んでくる可能性がある物と認識して生活しています。
窓ガラスが割れた時を想定して、破片が飛んでこないように、基本的にカーテンは閉めています。窓際にベッドを置く人は多いようですが、できるだけ避けるのがおすすめ。
棚の中にあるものは基本的に飛んでくるものと思っています。重いものは一番下の段へ収納!
他にも、キッチンは危険なものでいっぱい。とくに包丁は、すぐにシンクの中へ入れて、使う度に洗っています。地震が起きて、包丁が飛んできたら危ないですから!
現在はコロナ禍で不定期ですが、公民館などでは防災セミナーが開催されています。自治体のホームページや広報誌などでチェックしてみて!
お話を伺ったのは
7才、5才、2才の3児のママ。2人目出産後、SNSで目にした防災ママカフェⓇに軽い気持ちで参加したのを機に防災意識が高まる。現在「備災ママスターズ福岡」の一員で、公民館やSNSでママ向け防災講座(防災ママカフェⓇ)などを行う。
Insragram: @ecoshirai
取材・文/門司智子
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